宮崎県日南市の井上酒造(日南市南郷町榎原甲、TEL 0987-68-1055)が11月1日、同市の特産品である日南レモンを使ったリキュール「日南レモンリキュール」を発売した。
日南レモンの知名度向上とブランド化を目指し、芋焼酎「飫肥杉」を作る井上酒造と日南レモンの加工・販売を手掛ける日高屋が開発した。かんきつ栽培が盛んな同市だが、近年はレモンの需要が伸び悩み、生産に手間がかかることや生産者の高齢化などにより販売量が減少。生産者の売上を下支えし、農業を守っていきたいと考えた井上酒造が日南レモンを適正価格で仕入れ、リキュールとして販売することになった。
宮崎の名水21選に選ばれた「榎原(よわら)名水」を仕込み水、割り水に使い、同社の芋焼酎「爽 飫肥杉」をベースに仕上げた。営業担当の寺田和弘さんは「ぜひ若い女性に飲んでほしい。炭酸で割ると、酸味がありつつも爽やかで、芋焼酎の香りも楽しめる。女子会や誕生日会など、特別なイベントなど楽しんでほしい」と話す。
同社の寺田徳男社長は「まずは2000本の限定販売から始めるが、販売量が増えてくれば農家側も自社も利益が得られる。まずは商品を知ってもらうことから始めていきたい」と意気込みを語る。
価格は1,296円。井上酒造、井上酒造直営の焼酎製造の見学ができる「焼酎道場」(日南市北郷町郷之原甲)、インターネットで販売する。