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宮崎の保護猫カフェ「うたたね」が10周年 280匹超が「家族」の元へ

個性あふれる猫たちと触れあうことができる

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 宮崎の保護猫のいる猫カフェ「うたたね」(宮崎市北川内町、TEL 0985-53-2922)が10月1日で10周年を迎えた。

店内では常時15匹ほどの保護猫が暮らす

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 同店では、捨てられたり野良で生まれたりして愛護団体保健所に行き着いた保護猫が暮らしている。生後約2カ月の子猫から10歳以上のシニア猫まで常時15匹ほどがおり、明るい日差しが差し込む窓辺でひなたぼっこをしたり、天井付近まで設けられたキャットウオークを自由に歩き回ったりしながら、来店客を和ませている。

 犬や猫の保護活動を行っていた橋本智子さんが飼い主探しを行う中で、「人と猫がゆっくりと触れ合える出会いの場を設けたい」と、2008年に開いた同店。当初は飲食可能なカフェ部分と猫ルームを分けていたため受け入れる猫も10匹前後にとどめていたが、2016年にクラウドファンディングで資金を集め店内全てを猫ルームとしたことで、より多くの猫の受け入れが可能に。オープン以降、280匹以上が新しい飼い主を見つけることができた。中には、歌舞伎役者の隈取りのような独特な模様で、現在インスタグラムで5000人以上のフォロワーを持つ「カブキ」(@kabuki2929)といった「卒業生」もいる。橋本さんは「開店当時と比べると、ペットショップで買うのではなく保護猫を引き取るという選択肢が少しずつ広まってきているのを感じる」と話す。

 同店では保護猫が大きな病気にかかっていないか確かめる血液検査や、感染症を防ぐためのワクチン接種も実施。迎え入れを希望する客の家庭での飼育環境も確認する。

 「店にいるのは捨てられたり、保健所で殺処分される予定だったりと悲しい思いをしてきた猫なので、これからは生涯愛してくれる家族の元へ託すことが私たちの役割」と橋本さん。「いつの日か保護の必要な不幸な命が無くなり、保護猫カフェの看板を下ろす日が来ることを願っている」とも。

 営業時間は11時~18時。

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