宮崎県日南市産のオリーブを使った「日南海岸オリーブオイル」(270g=2,500円)が来月、発売1周年を迎える。
2017年10月24日に発売した同商品。同市では7年前から市役所が旗振り役となって「日南オリーブプロジェクト」を始動しており、昨年初めて同市産のオリーブからオリーブオイルの抽出に成功した。収穫量の少なさからすべてを同市産のオリーブで作ることはできなかったが、スペインから輸入したオリーブと合わせて搾汁し、商品化に至った。
生産から販売まで手がけるのはNPO法人日南オリーブコンパネロ。同社理事長の井上勇一さんは「『コンパネロ』はスペイン語で『仲間』という意味で、日南でオリーブを育てる仲間を増やしていきたいという希望を込めて命名した」と話す。同商品は産地が集中している同市南郷町にある「道の駅なんごう」(日南市南郷町)などで販売しており、「評判も上々」という。
井上さんは「毎年試行錯誤しながら世話をしており、オリーブの実が成長していく過程を観察するのは非常に興味深い。収益性を二の次にしても、いずれは100%日南市産のオリーブオイルを完成させ、お客さまに提供することが目標。今年は昨年の2倍以上の収量が見込まれており、すべて日南市産のオリーブで作ったものを楽しんでもらえるのでは」と期待を寄せる。