宮崎市佐土原高校3年の大岐優斗さんが来年3月、「いちご」(東京都千代田区)に入社し、プロテニスプレーヤーとして活動を始める。
3歳でテニスを始め、小学生の頃から市内のシーガイアテニスアカデミーに所属。12歳で全国選抜ジュニア U-12で準優勝し、今年の全国高校総体のテニス男子シングルスでは宮崎県勢初の優勝を果たした。全日本ジュニアテニス選手権でも男子シングルスで優勝して2冠を達成し、18歳以下の日本選手のランキングで1位に。日本テニス協会に申請した「プロ登録」が認められた。
ウエートリフティング部やライフル射撃部、陸上部を持ち、さまざまな選手を育成するなどスポーツ振興を通じた地方創生を事業化している同社。大岐さんの入社を機に「いちごテニス部」の創設を決定した。テニス部のコーチングスタッフには、自身も元プロ選手で、伊達公子さんなどをグランドスラムに導くなど、多くの選手を育成している小浦猛志さんをゼネラルマネジャーに迎える。ヘッドコーチには、大岐さんの幼少期から指導してきたシーガイアテニスアカデミーの小林真吾コーチが就き、宮崎を拠点に練習していく。同社執行役副社長の石原実さんは「責任を持って大岐選手をマネジメントしていきたい」と話す。
佐土原高校の横山良輔監督は「大岐さんはどんな状況下でも、『日本一になってプロテニスプレーヤーになる』という目標が揺らぐことはなかった。その強い意志が大きな武器になっている」と話す。小林さんは「プロテニスプレーヤーになるという目標に揺るぎがなく、そこへ向かって努力を惜しまないのが大岐さんの強さ」と太鼓判を押す。
「グランドスラムとオリンピックの出場を目指して頑張っていきたい」と意気込む大岐さん。「プロテニスプレーヤーとして、宮崎県内でスポーツに一生懸命取り組んでいる子どもたちや、これからスポーツを始める子どもたちに、スポーツを通じて夢や感動を与え少しでも心が明るくなるような活動を行っていきたい」