JR九州の寝台列車「ななつ星in九州」が10月20日、吉都線に初めて乗り入れた。
豪華寝台列車として知られる同列車は2013(平成25)年に運行を始め、10年目の節目となる今年、車両のリニューアルを行った。最大14室だった客室は10室にし、乗客をもてなす茶室やバーカウンターを備える。
同列車には博多駅発着で九州の各地を巡る企画も用意する。新設の「霧島コース」では車内から宮崎県の西諸エリアを眺められるだけでなく、途中下車し現地を巡る行程を用意する。車内での食事には「霧島杉」を使った「西諸のおもてなし弁当」を用意。地元特産品を使ったメニューを詰め合わせる。
企画に関わった「小林まちづくり」(小林市)スタッフの木村洋文さんは「今回は西諸エリアが一つのチームとなり、ななつ星に乗車されたお客さまをおもてなしするようなコースを組んでいる。自治体ごとに互いにないものを補い合い、できることの可能性を増やしていくような感覚でプロジェクトを進行してきた。運行時には地元の子どもたちをはじめ、市民のみなさんも一緒になってお客さまをお迎えしたい」と話す。
料金は1人=125万~170万円(1室2人利用の場合)。