愛犬と一緒に食べられる米粉クッキー「Share(シェア)」を、「篠原動物病院」(宮崎市清水3)が、甘酒「ちほまろ」などを製造・販売する「高千穂ムラたび」(高千穂町)と共同開発した。
「高千穂ムラたび」の佐伯勝彦さんは「ペットフードのOEM製造を受託し製造していた時に、自分たちで考えた商品を開発したいと思ったことがきっかけ」と話す。そこで同動物病院から「犬の約4割が食物アレルギーを保有していて、生活しにくい現状がある。肉を使わないおやつをつくるのはどうか」という提案を受け、高千穂米を使った、飼い主も一緒に食べることができる「Share」(300円)を商品化した。
同動物病院の獣医師・篠原理絵さんは「もはやペットという名称には飼い主だけでなく私たち獣医師も違和感がある。一緒に暮らす動物たちと同じものを一緒に食べられると、幸せを感じられると思う」と話す。
原材料は、九州産サツマイモ、高千穂米で作った米粉、米ぬか、米飴、米油、油脂粉末のみ。シンプルな材料で素朴な優しい味が特長だという。
佐伯さんは「サツマイモ以外のフレーバーでバリエーションを増やして行くことも考えている」と話す。
販売は、篠原動物病院と高千穂ムラたびのインターネットショップで行う。同動物病院での売り上げは、野生鳥獣の治療費に充てる。