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宮崎のシンガポール料理店「LAKSA」が手作りサンバル 購入者と食べ方模索

干しエビとトウガラシのエスニックサンバル

干しエビとトウガラシのエスニックサンバル

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 宮崎市街地にあるシンガポール料理店「LAKSA」(宮崎市橘通東3、TEL 0985-27-6236)が10月29日、店のメニューで使っている自家製の辛味調味料「サンバル」の瓶詰めを発売した。

同店のサンバルを使って作った炒め物のメニュー

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 サンバルとはインドネシア料理やマレー料理に用いられる辛味調味料で、チリソースの一種でもある。同店のサンバルは、発酵エビ調味料であるブラチャンや各種ハーブを使い、独特の香りとうま味が特徴。宮崎出身の店主・岩崎紀幸さんが、東京・西荻窪のエスニック料理店で働いていた時に独自の工夫を加えて作り上げた。岩崎さんは「日本人の味覚に合わせ、主張が強過ぎない味にできるよう工夫した。そのまま食べても抵抗感がないので、ドレッシングでも使える。完成度が十分に高まったので製品化しようと思った」と話す。

 販売のきっかけとなったのは、昨年9月から今年3月にかけて宮崎第一信用金庫主催で行われた商品開発セミナー「みやざきFood Design Camp」に岩崎さんが参加したことだった。「セミナーをきっかけに、東京・新宿にある宮崎県のアンテナショップで一時期販売された。せっかくそこまでやったので、これを機に常時販売していく商品にしていこうと思った」と岩崎さん。

 商品化に当たって苦労した点は賞味期限。店で使っているものを普通に瓶詰めしただけでは、塩分濃度や添加物が控えめであるために賞味期限が1週間と短くなってしまう。「通常の調味料よりはおかず寄りの製品であるため、消費のペースは早いとはいえこれでは商品化が難しいと思った」と岩崎さんは言う。そこで脱気工程を工夫し、成分を変えることなく賞味期限を1カ月に延ばすことができた。販路については店頭販売から始め、今後はネット通販やスーパーでの販売も検討しているという。

 岩崎さんは「試作品段階で知り合い数人に渡していろいろと使ってもらった。焼きそばやビーフン、野菜炒めやスープといった一般的な使い方以外にも、『塩味の焼き鳥に使うと抜群においしい』とか『カップヌードルに入れたらハマった』といったうれしい声も頂いている。活用法はむしろ使う人に広げていってほしい」と話す。

 価格は100グラム入り=500円。営業時間は11時~21時ごろ。水曜定休。

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