宮崎の居酒屋「大衆酒場ざっくばらん」(宮崎市中央通)が、オープンして1カ月がたった。
10月4日にオープンした同店。店主の吉鶴拓也さんは東京都出身で、都内で居酒屋を経営していたが、30歳で日本全国の農家を巡る旅に出発。その中で立ち寄った有機農業が盛んな宮崎県綾町を気に入り、昨年10月に宮崎へ移住した。料理人の高島達樹さんは大阪出身で高校教師として働いた後、料理人を目指し旅へ出て、西表島で吉鶴さんと出会い、今年6月に移住した。
吉鶴さんは「店名は誰もが垣根なく笑い合える場所にしたいという思いから付けた。店内は、昭和感漂う懐かしい雰囲気を目指して座敷には円卓を並べ、個室も用意した」と話す。
食材は、県産の無農薬のものを積極的に使い、化学調味料を使わずに調理したメニューを提供する。高島さんは「宮崎の魅力はすぐ近くに海や山があり、生産者との距離が近いこと。良い食材をおいしく提供するだけでなく、生産者の思いを伝えることで宮崎を応援していきたい」と話す。メニューは、「パリパリピーマン」(1個=180円)、「ゴマ塩レバー」(580円)といったつまみのほか、その日締めた新鮮な鶏を使った「朝どれ鶏刺身」、「綾温野菜盛り」なども用意する。
吉鶴さんは「居酒屋を残していくためには生産者の方々の力が必要。皆さんとのつながりを大切にしながら、ここで知り合ったお客さま同士でも新たなコミュニティーが生まれるような場所にしたい。この店が誰かの出発点になってくれたらうれしい」と話す。
営業時間は17時~23時30分(日曜は16時~22時)。月曜定休。