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宮崎市のイタリアン「アクアビット」が25周年 「豊かな食を届けたい」と店主

世界中のワインのエチケットが貼られた「アクアビット」の外観と看板

世界中のワインのエチケットが貼られた「アクアビット」の外観と看板

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 宮崎市中央通のイタリアンレストラン「アクアビット」(宮崎市中央通3、TEL 0985-32-0048)が9月5日、オープン25周年を迎えた。

店内にはカウンターやボックス席もあり用途に合わせ利用できる

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 店主の小川正人さんは宮崎市の出身。宮崎の高校を卒業後、大阪の辻調理専門学校に進学し、フランス料理を専攻した。その後大阪の飲食店に勤めていたが、阪神淡路大震災をきっかけに宮崎戻ることを決めた。小川さんは「震災をきっかけに、地元宮崎で自分のやりたいことにチャレンジしてみようと思い帰ってきた。フレンチを専攻していたが、ワインとアラカルトで気軽に楽しめる店が当時宮崎にはなかったので、Uターンした翌年にカジュアルなイタリアンの店として当店をオープンした」と話す。

 メニューは「鶏のレバーペースト」(680円)や、月替わりの「前菜の盛り合わせ3品」(1,080円)、「マグロのガーリックレアステーキ」(770円)、バターも手作りの「エスカルゴバター焼き」(パン付き、1,080円)など。リエットやコンフィなども取りそろえる。食事のコースとワインのペアリングも、予算に合わせて応じる。

 小川さんは「ワインの魅力にはまったのは、あるソムリエの方にチーズとワインとパンのペアリングをしてもらい、味わいの広がりに感動したことがきっかけ。ワインや料理の知識について、1人で広げられる幅は限られているが、『このお客さまはこんなワインが好きなんだ』という学びから、ワインの世界の奥深さを教わることも多い」と話す。店では自分が好きなワインなど、手頃な価格で料理に合わせいやすいものからさまざまな種類をそろえているという。「宮崎は海の幸山の幸の宝箱のように、食に恵まれている場所。ワインといい食材を使った料理とのペアリングを楽しんでもらいたい」

 現在は新型コロナ収束後に向けて、自家製のガーリックバターやガーリックオイル、ドレッシングのテークアウトや、それらを使ったレシピを考案中という。小川さんは「コロナ禍の今は難しいが、飲食店でお客さまとのコミュニケーションが生まれることでお届けできる豊かな食の形があると思う。これまでも本当にお客さまに支えられて25年、続けさせていただくことができた。現在は休業中だが、またお店でお客さまに会える日を楽しみに、これからも頑張りたい」と意気込む。

 通常の営業時間は18時~24時。日曜定休。

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