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宮崎「西都原考古博物館」でVR導入 古墳群の壮大さを体感できるメニュー用意

ゴーグルを持ちVRをすすめる後藤さん

ゴーグルを持ちVRをすすめる後藤さん

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 「宮崎県立西都原考古博物館」(西都市三宅、TEL 0983-41-0041)で、ゴーグルを装着してVR体験ができるようになった。

大スクリーン鑑賞の様子

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 国の特別史跡の西都原古墳群にあり、国内外の出土品などの展示を行う同施設。VRシステムは4月14日に導入した。

 導入場所は2カ所。1階エントランス前の「コンテンツ型」では、ゴーグルを装着して丸椅子に座り、360度見渡せる。プログラムは6種類。南九州特有の形状という墓の内部の様子を撮った「4号地下式横穴墓」コース、コノハナサクヤヒメとニニギノミコトの御陵とも伝わる宮内庁管理の2つの古墳を見ることができる「南九州の盟主男狭穂(おさほ)塚女狭穂(めさほ)塚」コース、古墳群の歴史を学べる「西都原古墳群の歩んだ道」コース、西都原エリアをタイムラプス動画で案内する「オススメコース」(30分・60分・90分)を用意。同時に3人まで利用でき、利用時間は1人20分以内。日本語・英語・中国語・韓国語の音声解説付きのメニューから選べる。

 地下1階大スクリーン前では「ストーリー型」では、大スクリーンとVRで西都原の歴史についての約7分の動画を上映する。体験者は丸椅子に座り、ドローンで空から撮影した広大な西都原古墳群を見渡せる。利用は中学生以上で、体調不良や乗り物酔いしやすい人は不可。大スクリーンでの映像はVRなしでも楽しむことができる。同時に最大10人が利用できるが、現在は新型コロナウイルス感染症対策として利用を5人までに制限している。

 同施設は「触察ピクト」を設置するユニバーサルデザインで、展示物に触れるハンズオン形式。6月13日までは企画展「縄文のこころ~南九州縄文時代の精神文化」を開催中。縄文時代の人々の祭祀(さいし)に焦点を当てた内容で、岩偶や石刀、ベンガラ(酸化鉄)で赤く彩色された跡が残る土器などを展示する。学芸普及担当の後藤清隆さんは「古墳は350年にわたって造られた。当時の様子が分かる展示やVRを体験した後は周辺を散策してみてほしい」と話す。

 開館時間は9時30分~17時。月曜定休。1階、地下1階のVR共に体験希望者は当日1階受付で受付用紙に記入後、会場に開始時間までに集合。入館料・企画展・VR体験は全て無料。

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