パン専門店の「HOIPPE(ホイッペ)」(都城市平江町、TEL 0986-36-6577)が4月3日、オープンした。
店長の下村允也さんは鹿児島県出身。下村さんは「都城は親しみやすい人が多い。新しいものも敬遠せず積極的に受け入れてくれる。だからこそ店も商品も飽きずにずっと愛してもらえるよう工夫していきたい」と話し、新メニューの開発にも積極的に取り組んでいる。
店に並ぶ全てのパンに配合されている小麦「ミナミノカオリ」の全粒粉は、市内の「おかもと自然薯(じねんじょ)農園」のもの。同農園は小麦のほか自然薯、米、野菜の生産・販売をし、生産過程においては無農薬にこだわる。「ミナミノカオリ」は西日本の気候に合わせて改良された小麦品種で、同農園では大切な香りと栄養分を残す全粒粉を販売する。下村さんは「多数の小麦粉を使って試作を重ねた結果、この全粒粉に行き着いた。都城で出店するという縁を大事にしたかったことと、この粉を使った時のパンの香りが格別だったことが使うことを決めた理由」と話す。こだわりの食材を使うためには価格は下げられないが、「お客さまが価格ではなくパンの品質と味わいで当店を選んでいただければ」とも。
パンはハード系からソフト系まで数多く取りそろえる。「こだわり派の方にファンの多いハード系や子どもから大人まで幅広く人気のソフト系などいろいろな種類を取りそろえているのが当店の特徴。来店されたお客さまが誰でも必ず1つ好きなパンが見つかるような店でありたい」と下村さんは話す。バケット(280円)、エピ(230円)、「きのこのオープンサンド」(350円)、「たまごサンド」「あんバター」(以上280円)、「クロワッサンダマンディーノ」「ハニークリームチーズ」(以上250円)、メロンパン、クリームパン、クリームチーズパン(以上200円)、チョコパン(180円)など用意する。新メニューは同店インスタグラムで随時発信する。
コロナ対策にも気を配る。店内には強力な空気清浄機を設置するほか、現在入店を4人に限定し店舗入り口で順番を待ってもらう。下村さんは「しばらくはご不便をお掛けするが、楽しく安心してパンをお買い求めいただくためにご協力をお願いしている」と話す。
営業時間は9時~17時。火曜定休。