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宮崎・えびのの「白鳥温泉」にグランピングキット 「蒸し」をテーマにした日帰りプラン用意

えびのの大自然との調和を考えて完成した和のテイストのグランピング

えびのの大自然との調和を考えて完成した和のテイストのグランピング

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 えびの市の「白鳥温泉」(えびの市大字末永、TEL 0984-33-3611)が3月30日、県産の飫肥(おび)杉で作った和風グランピングキットの日帰りプランの提供を始めた。

グランピングの和室部屋

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 「白鳥温泉」は白鳥山の中腹に位置する温泉地。明治時代に征韓論に敗れた西郷隆盛が3カ月間滞在したことでも知られている。温泉は白鳥山中腹の上部と下部の2カ所にあり、上湯と下湯と呼ばれている。

 グランピングを用意したのは下湯のグラウンド。霧島連山を360度見渡せる広々としたグラウンドに飫肥杉でグランピングキットを作り、5年前から試験を重ねてきた。キットは飫肥杉で建てられた建物に、琉球(りゅうきゅう)畳を敷いた和室2部屋と、ソファに横になりくつろげるデッキから成る。

 グランピングを利用できるのは日帰りプラン。同プランは「蒸し」をコンセプトに「蒸し料理」と「蒸し風呂」「スチームリラクセーション」の3つが楽しめる。

 「蒸し料理」は地元で収穫したての新鮮野菜と宮崎牛の蒸し料理、「蒸し風呂」は天然の蒸し風呂、「スチームリラクセーション」は鳥のさえずりや自然な風がそよぐ中でスチームのリラクセーションを提供している。

 案内役の北村美緒さんは「えびのの土地に合うグランピングが完成した。鳥のさえずりや鹿の鳴き声が聞こえ、その日の天気で変わる大自然の景色、空気感、開放感は最高。日頃の疲れがここで過ごすと解き放たれると思う。一日かけて楽しんでいただきたい」と話す。

 グランピングが誕生した背景には、地元に伝わる祭りや文化、歴史的遺産を多くの人に知ってもらうきっかけにしたいという思いがある。上湯には噴気が立ち込める温泉地獄があり、その天然の蒸気を利用した地獄蒸し風呂棟もある。近くには奈良の東大寺の「大仏殿」に使われている虹梁(こうりょう)があった白鳥神社もある。北村さんは「グランピングや温泉を楽しみながら、えびのを観光してもらえたらうれしい。今後は宿泊プランも考えていきたい」と話す。

 グランピングの利用料金は1万1,000円。3日前までの要予約。

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