都城市の繁華街・牟田町にスナック「はこぶね」(都城市牟田町、TEL 080-5203-2382)が3月19日、オープンした。
店主の川崎照子さんは保育士や放課後児童クラブ指導員などの経歴を持ち、今年3月までは都城市母子会の会長も引き受けていた。長年にわたり、シングルマザー・ファーザーの悩みに向き合い、働きながら子育てをする父母たちの心に寄り添ってきた川崎さんには、「さまざまな世代の悩みを抱える人たちの、安心できる居場所をつくりたい」という夢があったという。同店のオープンに当たり、「去年の秋、思い掛けず店を持つ機会を頂いた。オープンするまでにはいろいろな人の支えがあり、全てが大切な、奇跡のようなご縁だった」と話す。
白を基調とした店内は、スナックにしては明るい照明でカフェのような雰囲気。お通しは地元で取れた野菜を使う。今後は川崎さん自慢の豚汁や「てるちゃんカレー」など、おなかにたまるメニューも出す予定という。
川崎さんは「たまには『頑張る自分』にご褒美をあげてほしい。当店は1人でも気軽に安心して立ち寄れる『居場所』。しっかり心を癒やして、次の日からのエネルギーにしてほしい」とエールを送る。来店客の中には保育士時代の懐かしい教え子が親子・家族連れで訪れる姿もあるという。
「頼ったり支え合ったりしながら人と人とがつながる店、気持ちが救われる箱舟のような店にしたい。でも、きっとこの店で一番元気をもらうのは私かもしれない」とも。
営業時間は金曜・土曜・祝前日=19時~24時(時間外の利用は応相談)。料金は飲み放題・歌い放題・時間無制限で、男性=3,000円、女性=2,500円。席数はカウンター8席、テーブル8席。