パイナップルメニューを提供するブックカフェ「AOSHIMABOOKS&PINEAPPLE」(宮崎市青島、TEL 0985-71-0970)が3月19日、台湾のパイナップル農家を応援するクラウドファンディングを「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で始めた。
コールドプレスジュースやパイナップルビールも返礼品として追加できるかを模索中(画像提供=浜田恵さん)
3月1日に中国が始めた台湾産パイナップルの輸入停止措置を受けて開始した同プロジェクト。台湾はこれまで、同国で栽培するパイナップルの総量の約10%にのぼる約4万トンを中国に輸出している。
プロジェクトを立案した同店は、創業40年以上になるパイナップル卸業者が手掛ける。店長の浜田恵さんは「かつて夫の祖父は、単身台湾に渡り、当時日本では珍しかったパイナップルを宮崎で販売する調達ルートを確立することで事業を興した。黎明期の義祖父の会社を支えたのはまさに台湾パイナップル。そんな恩のある台湾のパイナップル農家が苦境にあると知り、自分たち夫婦でも何かできないかと思った」と話す。
同店はパイナップルメニューを提供するカフェとして、昨年6月にオープン。コールドプレスジュース、ケーキ、パイ、ジャムといったメニューを提供してきたが、これまではコストの関係でフィリピン産を使ってきた。しかし、今回のクラウドファンディングの返礼品としてのパイナップル製品は、より高品質とされる台湾産パイナップルを使うという。
浜田さんは、「フィリピン産に対して高級とされる台湾産パイナップルの特徴は、酸味が抑えめで自然な甘みが強い点にある。より濃厚で完熟度が高いと感じられると思う。繊維質も細やかでピリピリする刺激も少なめで、芯までおいしく食べられることも特長。私もどこまでおいしいメニューを用意できるか楽しみ」と話す。
クラウドファンディングの募集は5月5日まで。