宮崎発のショートパンツを中心としたライフスタイルブランド「Short pants everyday」が2月8日、日南市にある縫製工場「日南ファミリーソーイング」と業務提携を結んだ。
「ショートパンツから始まるライフスタイル」をテーマにスタートした同ブランド。「宮崎の豊かな自然で遊ぶこと」からヒントを得て、ショートパンツやシャツを中心としたカジュアルな衣服を提案している。代表の錦田雅哉さんは、宮崎市若草通りにある「wagon」の店主。同店では、国内外のブランド、そして自らが手がけるライフスタイルを充実させるための製品を取り扱っている。
錦田さんは「元々はアメリカのブランドなどを輸入した商品を取りそろえたセレクトショップだったが、お店の経営をしていくうちに、日本にもすばらしいブランドがたくさんあることに気づき、国内のブランドも取りそろえるようになった。また、宮崎に名産品がたくさんあるのと同じように、宮崎発のアパレルブランドを作りたいという思いが強くなり、10年以上前からショップオリジナルの洋服を作り始めた」と話す。
当初から作るのであれば宮崎で、という思いが強かった錦田さん。工場ごとに特性があり、作れるものと作れないものがあるなどのハードルもあったが、3年目からは都城の工場へ依頼、2020年秋冬物からは「日南ファミリーソーイング」で、すべての製品をメードイン宮崎で生産することが可能となった。
錦田さんは「知り合いから日南ファミリーソーイングの話を聞き、相談を持ち掛けたところ、少ないロットにもかかわらず快く引き受けてくれた。カジュアルラインを手掛けるのは初めてだということだったが、全ての製品の縫製ができるよう奔走してくださった。作業の丁寧さや仕上がりの美しさ、地元宮崎の工場であること、地域の経済を回す手助けができるということがうれしく、業務提携する運びとなった」とも。
現在製作中の2021年春夏物は、ショートパンツ、パンツ、シャツの3種類。パリッとした質感のダンプコットンや、バティックアーティストが作るオリジナルの幾何学模様を使った生地など、春夏らしいテイストを採用している。
錦田さんは「僕自身ショートパンツが大好きで、毎年4~10月くらいまで履いている。宮崎は海や山も近く、日照時間も長く暖かい。開放的で活動的なイメージなので、沖縄のかりゆしウェアや、岡山のデニムのように、『宮崎といえばショートパンツ』というイメージができていくといいなと思う。そのことにより、ゆくゆくは地域貢献していきたい」と話す。