![「宮崎市 細江つるし飾り趣味の会」メンバー](https://images.keizai.biz/miyazaki_keizai/headline/1614164012_photo.jpg)
ひな祭りイベント「2021フローランテのひな祭り~つるし飾りと竹びな~」が現在、「フローランテ宮崎」(宮崎市山崎町浜山、TEL 0985-23-1510)で開催されている。
今年で3回目となる同イベント。展示作品を提供する「宮崎市細江つるし飾り趣味の会」は、福岡県柳川市で親しまれている「さげもん(つるし飾り)」を宮崎でも作りたいと、5年前から活動している。同会代表の安井幸子さんは「細江公民館でつるし飾りと小物作り教室を毎週開いていたところ、盆栽が趣味の夫が『フローランテ宮崎』の盆栽展に出品していた縁もあり、つるし飾りの展示もすることになった」と振り返る。
つるし飾りは、ちりめんや着物の布をほどいて作った小さな飾りをひもでつなげ、竹でできた輪につるした、日本の伝統工芸の一つ。桃の節句に飾り、一つ一つに長寿や健康などのいわれや願いが込められた縁起物とされる。
今回の展示では、つるし飾りなど80品を用意。ほか、てるてる坊主や「柳川まり」「木目込みまり」なども展示する。今年のテーマである「トウガラシ」は、中国では魔よけ、厄よけ効果があるとされ、新型コロナウイルス終息への祈りを込める。竹びなも展示する。会場で使う竹は、地元産の「孟宗竹」などを切り出し、乾燥や油抜き、仕上げの飾り彫りなどすべて手作業で行う。
今年は、新たに多肉植物の段飾りも用意する。親王から、5段目の仕丁までの、ひな人形を15種類の多肉植物で表現した。さまざまな和柄の布を茶色の素焼き鉢に着物のように貼り、それぞれの違いを楽しんでもらおうと企画した。
フローランテ宮崎総務課主任の佐藤悠里さんは「昨年はフローランテ宮崎が20周年を迎え、多くの催しを企画したが、新型コロナウイルスの影響で全て中止になってしまった。『宮崎市細江つるし飾り趣味の会』メンバーも1年ぶりの展示をとても楽しみにしている。会場は常時換気などで新型コロナウイルス感染症防止対策を行っているので、ぜひ密を避けた時間帯に足を運んでもらいたい」と話す。
開催時間は9時~17時。観覧無料(入園料別途、大人=310円、小・中学生=150円、未就学児無料)。3月2日・9日・16日休園。4月4日まで。