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宮崎キネマ館が移転 ラストのフィルム上映は「蒲田行進曲」 観覧は電話予約で

支配人の喜田惇郎さん

支配人の喜田惇郎さん

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 「宮崎キネマ館」(宮崎市橘通東3、TEL 0985-28-1162)が2月14日、現在入居するアゲインビルでの営業を終了する。4月2日にはカリーノ駐車場(宮崎市高千穂通1)に移転し、リニューアルオープンする。

現在の館内入口の様子

 同館は、2001(平成13)年3月にオープン。100席と、60席の2スクリーンを備える。同館支配人の喜田惇郎さんは「ここ20年の間で映画の作品群はどんどん幅が広がり、観客動員数の大きな流行映画からマイナーでも質の高い作品まで、観客の好みが細かく分かれた。公開作品も増え続ける中、現状のスクリーン数では上映がまかなえなくなり、移転を決めた」と話す。

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 建物の老朽化や駐車場の確保も考慮し、新しい時代に適応した映画館を目指して、移転先は商業施設「カリーノ宮崎」駐車場内にある「TRUNK」に決定。新たな映画館は宮崎県産スギ材を使った木造建設を予定し、全国初の木質映画館に最新の映像と音響設備が整える。スクリーン数は100席、40席、20席、20席の4スクリーン。

 喜田さんは「今後は、ネットフリックス作品の前倒し上映や、個人が撮影した映像を上映したいという要望にも対応する。新型コロナウイルスの影響で、月に1度は開催していた舞台挨拶も中継に切り変わったため、新劇場は東京と中継で講座や講演会ができる造りにする。映画に限らず、スクリーンを使ったいろいろなイベントに活用できるようにしたい」と話す。

 移転オープンに際し、同館では4月1日までクラウドファンディングを実施している。返礼の応援メニューには、宮崎出身で女優の日高七海さんと、イラストレーターのごめんさん共作の特製Tシャツやトートバッグから、自主映画興行権やCM放映付きの劇場ネーミングライツなどを用意する。

 閉館間近の2月13日・14日の2日間には、35ミリフィルム映写機で「蒲田行進曲」「ゆれる」を上映。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、客席を100席から50席に減らし、換気や消毒も徹底する。14日、最終16時30分からの「蒲田行進曲」の放映のみ、先着50人の電話予約で観覧できる。チケット料金は1,000円。

 喜田さんは「小さな映画館なので、移転して劇場が増えても今までと変わらず皆さんに『私たちの映画館だ』と言っていただけるような映画館にしていきたい」と話す。

 営業時間は10時~22時(上映内容で変わる)。