天然自然薯(じねんじょ)専門店「ハートリーフカフェ」(都城市梅北町、TEL0986-88-0031)が2020年12月2日、オープン1周年を迎えた。
自然薯仲卸の「久美田商店」3代目社長で、店長の久美田善貞さんが妻の久美田さくらさんと経営する同店。店名の「ハートリーフ」は自然薯の葉の形がハート型であることから名付けた。天然自然薯は宮崎県と鹿児島県の大隅半島で採れる食材で、同店の物はほとんどが和菓子のかるかんの材料となるという。天然自然薯は粘りが強く、あくが少なく、すりおろしても真っ白なままなのが特徴。店内には店が作成した自然薯にまつわる小冊子「こだわり本」を置き、自然薯についての情報を詳しく紹介する。
同店では、自称「自然薯マイスター」で、手で触れることなく見るだけで質の良し悪しが判断できるという善貞さんが選び抜いた自然薯だけを使う。ランチは3種類用意し、「天然自然薯とろろめしランチ」(1,400円)は、かつて善貞さんの祖母の作った味がベースになっており、だしに鶏肉の入ったとろろ、さくらさん考案の都城産赤鶏卵を使った卵焼き、むかごの佃煮などの小鉢が付く。
このほか、マグロとわさびと自然薯を組み合わせた「天然自然薯で味わう鉄火丼」(1,500円)、少量の小麦粉と天然自然薯を使いふんわりと仕上げた「自然薯たっぷりお好み焼き」(1,200円)も用意。全てのランチにドリンクと自家製かるかんが付く。かるかんには自然薯の卸先の店の加工品のかるかん粉を使い毎朝店で蒸している。
テークアウトメニューは、人気の「かるかん」(150円)、「擦りおろし生とろろ」(150グラム=800円)、「出し入りとろろ」(150グラム=600円)、「お好み焼き」(800円)を用意する。
善貞さんは「天然物の自然薯は年々ますます希少性が高くなっているので、今のうちに味わってほしい。女性のお客さまが多いが、ぜひ男性にも来店してもらえたら」と話す。
営業時間は11時30分~15時。木曜・日曜定休。ランチは30人限定。