ピアノコンサート「be quiet for christmas」が12月5日、「宮崎市清武文化会館」(宮崎市清武町西新町)で行われる。
出演者は宮崎市出身のピアニスト・横山起朗さんと、同じく宮崎出身のバイオリニスト・日高慶子さん、チェリストの浜砂なぎささんの3人。800人収容できる「半九ホール」で、定員の4分の1の人数、200人での開催となる。
同館の事業係長の渡辺高康さんは「当館の半九ホールでは残響可変装置を採用しており、会場全体が反響板のような空間になるため、残響時間が長くなる。音が平均1.9秒残ることで音の余韻が長くなり、より複雑な表現をすることができる。また世界三大ピアノである、スタンウェイを所有しており、今回出演する横山さんには、スタンウェイで演奏していただく予定」と話す。
今回のコンサートは、横山さんのラジオ番組「be quiet-世界で一番静かなラジオ-」を放送するMRT宮崎放送の主催。コンサートも、ラジオ番組の「静かで穏やかな時間を過ごしてほしい」というコンセプトを引き継いだ演出で行われる。
渡辺さんは「かねて当館の音響設備やホールの魅力を伝えたいという思いがあった。横山さんを知ったのは市民文化ホールで行われた配信ライブを拝見したことがきっかけ。ぜひ当館でも開催してほしいとオファーしたところ、快諾していただいた。横山さんが出演されているMRT宮崎放送のラジオ主催でのコンサートを行いたいというお話が出ていたこともあり、タイミングよく共催として企画させていただく運びとなった」とも。
横山さんは「清武市民文化会館の半九ホールは、生の楽器を使って演奏するのにとてもいいホールだと思う。音の残り方や響き方で、音色がより甘くなる。また『身近にいるアーティストの魅力を発信しよう』という取り組みもしてくださっているので、今後も演奏家とホールが一体となって企画を作っていくことできるようになるといいと思う」と話す。
開場は18時30分、開演は19時。チケットは前売り=3,000円、当日=3,500円。宮崎市清武文化会館で販売する。