宮崎の洋菓子店「あんでる船本店」(宮崎市中村東2、TEL 0985-53-1422)が再オープンし、3カ月を迎える。
お菓子が並ぶ店内。上段に並ぶのはいちごタルトの「タルトフレーズ」
1980(昭和55)年に同地で創業した「あんでる船」は、2016(平成28)年に創業者が店を売却し、代表取締役の力武知子が店を引き継いだ。2018(平成30)年にイオンモール宮崎に出店。しかし、新型コロナウィルスを受けての緊急事態宣言で今年4月18日から休業していた。力武さんは「休業がいつまで続くか分からず、第2波、第3波に備えて閉店することにした。それからは作業場にしていた元の店舗に戻り、1週間後の4月25日から再オープンした。特に宣伝することなく始めたが、口コミでお客さまも増え、大淀地区の方には『戻ってきてくれてうれしい』と喜ばれている」と話す。
定番商品のひとつは、40年以上続く「宮崎れもんケーキ」(237円)。宮崎県産のレモンを果汁や果皮をまるごと使い、チョコ風味のレモンソースをかける。チョコレモンソースをかけないさっぱりとした「レモッタ」(172円)も人気。「宮崎れもんケーキ」と「レモッタ」は改良を重ね、宮崎県主催の品評会で全国のバイヤーに認められ、3年前から外販事業も始まった。
ほかにも、いちごタルトの「タルトフレーズ」(18㎝=4,212円)は、さくさくのパイ生地にカスタードを入れ、イチゴを乗せてジャムを塗ったもの。イチゴを、モモやバナナにしたものも予約できる。
6月から復活した「ベビーシュー」(10個=583円)は、金曜日のみ150個販売する商品。要予約で、子どもでも食べられる小さいサイズとなっている。新商品の「フルーツサンド」(300円前後)も、イチゴやチョコバナナなど4種を用意する。
力武さんは、「4年前に店を継ぎ、研究開発を続けてきた。九州産の果物や野菜を使ったスィーツ作りにこだわっている。『宮崎れもんケーキ』と『レモッタ』以外の商品も全国に売り出し、たくさんの方に味わってもらいたい」と話す。
営業時間は10時~19時。火曜、水曜定休。