宮崎県三股町にコミュニティースペース「co-meking space co-me(コメーキングスペース・コメ)」(三股町樺山、TEL 0986-52-1246)が開館して2カ月が過ぎた。
三股町社会福祉協議会が厚生労働省の国庫補助事業で地域の困りごとの解決を目指す場所として、4月1日にオープンした同施設。人と人が「出会う場」、課題について「考える場」、ウェブや紙媒体で活動を「魅せる場」を作り、住民、企業、福祉専門職、行政、デザイナーなどをつなぐ。2025年までに200の活動と人口の約10%の2025人の地域活動者を生み出すことを目標に掲げる。
スペース名は、「come(来る)」「making(創る)」という単語と、上米(かみよね)地区にあること、米の産地であることから「co-me(米)」と名付た。施設内にはアウトリーチ型認知症カフェも併設する。カフェの従業員は傾聴ボランティア「すず虫の会」に所属する高齢者を中心とし、客からの注文を分かりやすくするため、客が注文票に数量や値段を書いて渡す仕組みを採用している。メニューは「バスクチーズケーキ」(420円)やコーヒー(380円)などがある。
京都の本店からのれん分けし、全国のフリーペーパーを置く「只本屋宮崎三股店」もできた。店内には同店が集めたフリーペーパーのほか、協議会で発行しているフリーペーパー「地域をたのしむカタログ」、食の「暮らしBook」や町の高齢者が出演した「オーバーラップ」なども置く。訪問者は希望すればフリーペーパーを3冊までもらうことができる。
吉田真奈美店長は「人が集まる場所に質の高いフリーペーパーを置くことで街に文化的な何かが生まれるツールになるはず。開店時は本店に選んでもらったものを置いたが、これからは九州らしさがあるもの、高齢者が主役のものや子育て世代に合うものなどをセレクトしていきたい」と話す。
今後はスペースを利用したイベントなども開いていく予定。
営業時間は11時から18時。