焼酎「飫肥杉」を製造する宮崎県の井上酒造(日南市南郷町榎原甲)と、宮崎のIT企業「10バトン宮崎オフィス」(宮崎市橘通東4)、日南酒造会館を運営する「Local Local」(日南市飫肥2)の3社が現在、宮崎の焼酎文化をPRするクラウドファンディングプロジェクトを実施している。
クラウドファンディング返礼品として用意するオリジナルボトルの「飫肥杉」
企画の発起人である「10バトン宮崎オフィス」統括マネージャーの大下真史さんは「新型コロナウイルスの影響を受け、消費が落ち込む宮崎の酒造メーカー、酒蔵のために何か力になれないかと考えていた。SNSや知人の紹介を通して『Local Local』と井上酒造の方と繋がり、賛同をいただけたことで、オンラインや遠隔にいても宮崎焼酎を応援したり、楽しめたりするプロジェクトを立ち上げることができた」と話す。
プロジェクトでは、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」で資金を募り、宮崎焼酎を広めることを目的とした日南酒造会館のPR映像の作成や、支援者やプロジェクトメンバーと共に宮崎焼酎を囲んでのオンライン宴会を開催する。返礼品にはオリジナルラベルを施した井上酒造の「飫肥杉」を100本限定で用意する。
井上酒造・営業係長の鈴木政人さんは「このプロジェクトを通して、焼酎を飲んで家での時間を楽しんでほしい」と話す。Local Localの皆芳宅雅さんも「『飫肥杉』は焼酎に慣れ親しんでいない若い方にも人気。お薦めの飲み方は、ジャスミンティー割りとソーダ割り。返礼品の一つである、焼酎にふりかけて香りを楽しむ『おさけふりかけ』を添えると洋酒風にもなるので、こちらもぜひ試してほしい」とコメントした。
大下さんは「『NON DARK RAIN(暗い雨は降らない、必ず雨は止む)=呑んだくれ』の精神を大切に、宮崎焼酎に関わる人や宮崎焼酎を愛する『酒好き』が笑顔になれるプロジェクトを立ち上げることができた。クラウドファンディングを活用することで、宮崎焼酎の購入機会が少ない県外の人にもアプローチできると思う。オンライン宴会は、宮崎という土地や宮崎焼酎について、『飫肥杉』を片手にゆるく語り合う場にしたい」と話す。
オンライン宴会の開催日時は5月16日19時~を予定。参加方法は支援者に別途連絡。プロジェクトは5月7日まで。