日南市の油津商店街の飲食店が作るテークアウト用の弁当を、近隣のIT企業などに販売する企画「油津ランチボックス」が4月13日に始まった。
企画を運営する「油津応援団」の杉本恭佑さんは「新型コロナウイルス感染拡大の影響で油津商店街の飲食店の売上は減り、休業を余儀なくされている店舗もある。特に春は歓送迎会の時期だが、昨年の3月と比べて7割から8割売上が減っている店舗が多く、とても厳しい状況。そういった飲食店のために何かしたい、近隣の飲食店が休業し外食できない企業の方々をランチメニューのバリエーションを増やすことで応援したいという思いで企画した」と話す。
弁当は月曜から金曜まで、油津商店街の飲食5店舗が日替わりで提供する。弁当は400円と800円の2種類。杉本さんは「400円の弁当はおにぎりとおかずを入れたもの。800円の弁当は各店舗のおいしいメニューを詰め合わせた満足度の高い弁当になっている。弁当用にメニューを作っている店舗もあり、この機会だけの特別メニューを食べることもできる」と話す。
企画に参加する飲食店は、受注があった個数のみ作ることで食品ロスを避けるよう工夫する。新型コロナウイルス感染拡大防止策として、受取の際は各社代表1人が来店するように呼び掛ける。
企画にあわせて「油津応援団」ではウェブ上で「油津商店街お持ち帰りマップ」も作成し、油津商店街近辺で持ち帰りできる飲食店を掲載。「買って食べることで地域のお店を応援しよう」と呼び掛けている。
注文は「油津ランチボックス」の公式LINEアカウントで前日18時から当日9時30分まで受け付ける。12時~13時、各店舗で引き渡す。支払いは現金のみ。現在は試験的に運用開始しているため対象企業を限定しているが、対象企業以外の人でも注文したい場合は油津Yottenのメールでも当日9時まで受け付ける。企画は5月1日までの予定。