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宮崎の「ウィリー 瓜生野店」が閉店 台風被害乗り越え32年営業

常連客と佐藤社長

常連客と佐藤社長

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 宮崎市の「しょっぴんぐたうん ウィリー 瓜生野店」(宮崎市大字瓜生野字長田)が3月20日、閉店した。

2018年台風24号の被害を受けた店内の様子

 県内の野尻町と高崎町にも店舗を構える同店。瓜生野店は、それまで野尻町を営んでいた社長の佐藤憲二さんが32年前、「市内にも出店しては」という助言を受けオープンした。佐藤さんは「市内中心部ではなく郊外にオープンしたのは瓜生野という土地が魅力的だったから。しかし店舗の周りには田んぼしかなく、当店がポツンとあっただけだった」と当時の様子を振り返る。

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 店を営業した32年間で4度の台風被害に遭い「何度もやめようと思った」と言う。特に2018(平成30)年の台風24号の被害は甚大だった。佐藤さんは「台風被害後にはたくさんのお客さまがお見舞いを持ってきてくださったこともあった。これまで続けられて来られたのは社員の力と業者の皆さんの協力、そして何よりも地元の方々の支えがあったから」と話す。

 しかし近年の働き方改革の影響で人材の確保が厳しくなり、閉店を決めた。佐藤さんは「閉店は苦渋の決断だったが、2006(平成18)年に58歳で他界した妻が生前『スーパーも厳しい時代が来るから、その時は閉めましょう』と語っていたことを思い出し、瓜生野店を閉める決意をした」と言う。

 常連客の甲斐みつ子さんは「日用品や生鮮食品以外にも夕飯にあと一品欲しい時、よく足を運んでいた。いつもオードブルをお願いしていて、どれもまんべんなくおいしく、無理なお願いも快く聞いてくれた。この辺りは近所にスーパーがなく、高齢者が遠方に買い物へ行くのは一苦労。閉店はとても寂しい」と話す。

 閉店当日、買い物を終えた客一人一人に「最後のプレゼント」と、竹田友和店長がミカンを手渡した。佐藤さんは「社員や卸業者の方々、そして地元のお客さま出会えたことが私の財産」と笑顔で話した。

 同店は5月中、県内でスーパーを展開する毎日屋(国富町)が一部改装してオープンする予定。

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