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宮崎で「子商いマルシェ」 商品開発から接客まで子どもたちが担当

「親子でぜひ遊びにきてほしい」と話す戸越正路さん

「親子でぜひ遊びにきてほしい」と話す戸越正路さん

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 イベント「子商いマルシェ」が12月1日、宮崎市中心市街地にあるカフェ&コワーキングスペース「若草HUTTE」(宮崎市橘通東3)で開かれる。

当日販売するプロダクトを作る子どもたち

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 「子どもが考えて、作って、お金に変える」をキャッチコピーに、マルシェを通して子どもが「お金とは何か?」を考え、お金を通して社会の仕組みを学ぶ同イベント。当日は子どもたちがブースを出店、商品企画からプロダクト製作、価格設定、販売までを手掛ける。主催者の一人、戸越正路さんは「既存の学校教育では社会に出て必要な知識を学ぶ機会がとても少ないと違和感を抱いていた。特に社会に出るとお金という存在は無視できないにも関わらず、お金の仕組みなどを学ぶチャンスがほとんどないように感じる。だからこそ幼いうちから『お金とは何か?』を学べる機会を作りたかった」と話す。

 会場では当日、保護者見守りの下、子どもたちがブースで接客・販売を行う。扱う商品は飲食物と著作権を侵害するもの以外をルールに、子どもたちが自身で用意した自由に発想し、手掛けたプロダクトを商品として販売する。同イベントのフェイスブックページでは現在、出店準備に励む子どもたちの活動を紹介している。

 高千穂町から出店参加する藤木さん兄妹は、自分たちで採取したドングリやマツボックリを商品にするという。父親が生産した米を買い取り販売も行う。デジタル工作室「FabLab宮崎β(ファブラボ宮崎ベータ)」から参加する鈴木さんは、レーザーカッターなどを使い、自分で描いたデザインを木に焼き付けた雑貨を販売する。当日は会場に機械を持参し、参加者も製作体験ができる企画を行う予定。最年少出店者は3歳。

 イベント事務局では現在、小学生以下の出店者を募集している。出店料は500円。既にエントリーが決まっているブースと商品ラインアップが被らなければ出店可。現在イベントの開催資金を募集するクラウドファンディングも行っている。

 戸越さんは「イベントは今後も開催していきたいと思っている。客として来場したお子さまにも『僕、私も出店してみたい』と思ってもらえるとうれしい。今後も宮崎で子どもたちにとって新しい学びの文化を作っていきたい」と話す。

 開催時間は10時~16時。

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