宮崎県にあるJR九州日南線・大堂津(おおどうつ)駅(日南市大堂津3)の駅舎が3月20日、リニューアルされた。
1935年12月に完成し、今年築84年を迎えた同駅舎。海の近くに建つことから潮風による損傷が目立っていることと、乗降客数減少によるコンパクトな駅舎への転換などを理由にリニューアルすることになった。
新駅舎は近くの人気撮影スポットにもなっている橋をイメージして造られており、左右の黒い部分が橋脚で、その間に波を描いたガラスを入れ、日向灘の海を連想させるデザインとなっている。屋根部分は橋に備え付けられている枕木をイメージ。建材は地元特産品の飫肥(おび)杉を使うほか、新燃岳の灰から作ったレンガを随所に使うなど、地域の特色を随所に取り入れた。
JR九州の加藤裕也さんは「地元の撮影スポットをモチーフに地元の飫肥杉を使った駅舎なので地域の方にも愛着を持ってもらいたい。隣接する大堂津海水浴場に来られたお客さまには写真をどんどん撮っていただいて楽しんでもらえれば」と話す。