宮崎県都城市にセレクトショップ「wandern(ワンダレン)」(都城市中町)がオープンし約半年がたった。
DIYで仕上げたという店舗は、温かみのある落ち着いた雰囲気が特長
昨年7月にオープンした同店は、店主の關良太郎さんが目利きした世界各国の品物を並べるセレクトショップ。關さんは学生時代を都城で過ごした後、東京へ進学し服飾を学んだ後、ファッションブランド「ヨウジヤマモト」の店舗で店長を務めていたが、2011年にUターンした。飲食店経営などを経て、ガラスに装飾を施す「グラスアート」と出合ったが、この道を究めようとしていた矢先に、目の病気が発症した。
關さんは「作品づくりを断念することになり、とても落胆した。しかし、それをきっかけにやりたいことを見つめ直せた」と話す。自分の好きな服や雑貨、音楽などを集めた店を持つことを決め、開店に至った。
店内には東南アジア、日本、アフリカなど、さまざまな国の商品が並ぶ。3月3日まではアーティストの大竹彩子さんによる個展も開催している。
「昔の都城には、古着屋やレコード屋などもあり、ファッションや音楽に触れる機会が多かった」と話す關さん。「インターネットで何でも買える時代だからこそ、あえて実店舗を持つことにこだわっている。ぜひ若い世代にも『店に行く』という体験をしてほしい。この店が、街ににぎわいを生むきっかけになれば」とも。
営業時間は12時~18時。月曜定休。