宮崎市田野町で12月19日から、大根やぐら(宮崎市田野町)のライトアップが始まった。
大根やぐらは漬物に加工するためにやぐらの両面に大根を干す手法で、田野では昭和30年代から実施されている。元々は鹿児島で行われていたが、冬季に「わにつかおろし」という北西の乾いた風が吹くという田野の地域性を取り入れ、現在の形になったという。全長50m程度のものが多いが、中には160mという巨大なものも。
「たくあん用の大根は普段食用となっている青首ではなく白首大根、専用の種を開発している」と話すのは、宮崎市田野総合支所農林建設課の本村彰悟さん。元々、田野町では大根をあまり生産していなかったという。「日照時間の長さが日本有数で、快晴日も全国上位。鹿児島の業者の人がこうした環境に目をつけたことで、田野で大根が生産されるようになった」と話す。
2028年に干し大根と大根やぐらが日本農業遺産に認定されるためにはどうしたらいいのか、という地域へのアンケートで、ライトアップの提案が一番多かったことにより2016年から開始した。
同課課長補佐の甲斐不可止さんは「やぐらには商品になる大根がかかっている。触ると黒ずんで商品にならないので、ホームページでカントリーコードを確認してから見学してもらえたら」と話す。
ライトアップ時間は18時~21時。2019年1月31日まで。