「2024たかはる・たちばな特産品コンテスト」が7月31日、高原町中央公民館(高原町西麓)で開催された。主催は高原町。
同町の町木として指定されている「タチバナ」を活用し、高原町のブランド力と地域の経済力向上を目的に行う。タチバナは1973(昭和48)年、町木として指定された、自生する野生のミカン科の一種で、古事記などに「非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)」という不老不死の実として登場する。
コンテストには町内外の事業者のほか、地元の高校生も出場し、食料品や工芸品、雑貨、化粧品などバラエティーに富んだ26品が出品され、「高原らしさ」「創意工夫」「ストーリー性」「商品としての魅力」「プレゼンテーション」の5つの項目で審査された。
最優秀賞に選ばれたのは、町内で「山下薬草店」を営む山下洋一さんの「たかはるのお茶」。山下さんは「お茶には、町内で生産できるタチバナ、柿の葉、ハトムギ、ルッコラをブレンドした。一目で高原町の商品であることが分かるように、それぞれの頭文字を取って『たかはるのお茶』と名付けた」と話す。「最優秀賞を取れると思っていなかったので、正直びっくり。県内の物産館や観光客が訪れるスポットで販売していきたい」とも。
同町産業創生課の田原雄太郎さんは「26品目ものアイデアあふれる作品が集まり、会場は活気に満ちていた。参加者の皆さんの熱意あふれるプレゼンテーションに感銘を受けた」と振り返る。
たかはるのお茶は、10月2日に開催される町制施行90周年記念式典で配布予定。