コミュニティースペース「松風文庫」(宮崎市阿波岐原町、TEL 090-7158-8306)が宮崎にオープンして、8月8日で1カ月がたった。
本棚のあるコミュニティースペース「まちライブラリー」の1032番目の施設として開業。全国各地やイタリア、台湾などの海外で展開している同コミュニティースペースでは、本をきっかけにつながりを生み出すことを目指している。
主宰の杉本サクヨさんは国際ボランティア団体のNPO活動として、インドの教育・園芸技術の普及や、AJINOMOTOの「食と健康プロジェクト」などに28年間携わってきた。杉本さんは「一定の成果が出たと感じ活動を終了した。その後まちライブラリーの活動を知り、80代の私でもできると感じた」と話す。施設には自身が書斎として使っていた家を活用している。
本棚には、活動協力者の対馬幸枝さんなど3人が持ち寄った本約2000冊をそろえる。利用希望者は登録後無料で本を借りることができ、施設内の読書スペースも利用できる。読書スペースは、会話を楽しみたい人、静かに読書したい人が別々に利用できるよう2部屋用意。今後、杉本さんの知人で、100歳過ぎまで医師として活動した故・日野原重明さんの本の寄贈も予定している。
杉本さんは「料理人の息子によるパッタイやタイカレーなどの販売や、音読会・読書会・読み聞かせなどの活動も予定している。集まった人同士が会話を楽しめる場所にしたい」と話す。
開館時間は10時~17時。月曜・火曜休館。