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横山雄二さん監督の「愚か者のブルース」 地元・宮崎で凱旋上映

2022年11月18日の全国公開初日、東京「池袋シネマ・ロサ」での舞台挨拶時の様子

2022年11月18日の全国公開初日、東京「池袋シネマ・ロサ」での舞台挨拶時の様子

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 映画「愚か者のブルース」が現在、「宮崎キネマ館」(宮崎市高千穂通1、TEL 0985-28-1162)で上映されている。

自身も出演する同作での衣装を着て、作品をアピールする横山さん

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 宮崎出身のRCCアナウンサー、横山雄二さんが監督としてメガホンを取った同作。横山さんは中学1年生の頃に観た角川映画『戦国自衛隊』に衝撃を受け、それから長らく映画の世界で働くことを夢見てきた。横山さんは「大学時代は映画研究会で8ミリフィルムの映画を作ったこともあったが、当時は映画界も斜陽産業。フィルムフェスティバルで受賞しなければプロにはなれない時代だったため、なかなか本職とすることができなかった。それでも何かを作る仕事がしたいと思い、テレビ業界に入った。しかし、どうしても映画の仕事をしたい思いが拭いきれず、アナウンサーをしながらキャストとして映画に出演するなどしてきた」と振り返る。

 同作は俳優の加藤雅也さんが冴えない映画監督を演じ、昭和時代のストリップ劇場を舞台に、さまざまな人間のストーリーを描く群像劇となっている。「加藤さんと、日本映画が元気だった70~80年代のムードの作品を目指そうと、何度も話し合って完成した」と横山さん。作品は昨年11月に全国上映されたものだが、当時は劇場に映画ファンだけでなく、横山さんのラジオリスナーも多く足を運んだという。

 「この作品の舞台であるストリップ劇場は、かつて夜の街を支え、大人たちの拠り所であったような場所。この映画を通して大人になって忘れてしまった『昔大切にしていたこと』を思い出し、明日への活力としてほしい」と横山さん。「映画界に憧れた中学時代の自分を振り返ると、地元の劇場で上映できることに胸が熱くなる。東京の大きな劇場で上映されることもうれしいが、宮崎キネマ館で上映できたことは自分にとって一番のご褒美。ぜひ多くの人にご覧いただきたい」とも。

 スケジュールやチケット料金は日によって異なる。上映は16日までの予定。

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