日南の新たなご当地グルメを発信する「飫肥(おび)本町」(日南市飫肥6)がオープンして、3月6日で2カ月がたつ。運営は「ニチナンベース」(同市)。
同社は「日南の地域資源を発信し、地元のブランド価値を高めたい」という思いを実現するため、地元の1991(平成3)年生まれの同級生3人で2022年7月7日に立ち上げた企業。創業メンバーの一人でスタッフの佐藤健太郎さんは「店のロゴには『店を長く続けて、飫肥の石垣のように積み上げていきたい』という思いが込められている。内装には一部飫肥杉を使った」と話す。
店では観光客に日南グルメを楽しんでもらうため、食べ歩きしやすい商品をそろえる。メニューは日南のカツオをカレー風味にしてカツオが苦手な人でも食べやすいよう仕上げた「日南カツオカレーコロッケ」(300円)、ブラジル料理の揚げギョーザである「パステウ」をアレンジし生地の中に日南産の地頭鶏ミンチを詰めた「日南地頭鶏スティック」(350円)、豆乳ベースでまろやかに仕上げた「地頭鶏豆乳坦々(たんたん)麺」(500円)などを用意。ドリンクは北郷町の茶園で有機栽培された「井ヶ田の有機煎茶」(300円)、日南マイヤーレモンを使用したクラフトコーラ「PAAK COLA」(400円)、宮崎県産キンカンを使った「ヒナタノナミダ」(800円)などをそろえる。店内にはイートインスペースも備える。
佐藤さんは「日南の食材を使ったものを発信し、チャレンジショップのような形で商品を入れ替えていきたい。農家さんに食材を持ち込んでもらって一緒に商品開発なども行いたい。今後は店を拠点に地域の方々との交流イベントも仕掛けていけたら」と話す。
営業時間は11時~16時。月曜・火曜定休。