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伝統野菜「佐土原ナス」専用ソース発売 生産者と老舗しょうゆメーカーがコラボ

宮崎市佐土原ナス研究会、持永醸造、やお九州のスタッフと商品プロデューサーの古川里一郎さん

宮崎市佐土原ナス研究会、持永醸造、やお九州のスタッフと商品プロデューサーの古川里一郎さん

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 伝統野菜「佐土原ナス」に合わせるたれ「佐土原ナスsauce(ソース)」を5月21日、「持永醸造」(都城市下長飯町、TEL 0986-47-4327)が発売した。

持永醸造の佐土原ナスsauce売り場と置かれるレシピ集

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 「佐土原ナス」は、皮が薄く、実が大きく柔らかいのが特徴で、焼きナスなどをはじめ生でも食べられる伝統野菜。江戸時代まで盛んに食べられていたが、育てにくいことから1980(昭和55)年ごろから生産されなくなった。しかし2000(平成12)年、県が保管していた種から4粒だけを発芽させることに成功。2005(平成17)年に設立した「宮崎市佐土原ナス研究会」の農家12人が、その4粒の芽から栽培を再開させた。

 ソースは、6月から9月に迎える生産のピークに合わせ発売した。持永醸造に開発を依頼したのは九州の野菜の通信販売などを行う「やお九州」。同社の服部学社長は「宮崎市役所に『佐土原ナス』はどこで買えるのかという問い合わせが多いと聞き、当社でも4年ほど前から販売している。実際に販売すると需要が多いと感じ、焼きなすに合うたれの開発を頼んだ」と話す。

 製造を手がける「持永醸造」は、1867年に創業した老舗のしょうゆやみその製造会社。持永芳崇専務は「当社のしょうゆに北海道産真昆布、大阪市の鴻商店の砂糖、延岡市の島浦西口水産のかつお節などを合わせた。だしが利いているので、ナスにかつお節をかけなくともおいしく食べられる。当商品は『佐土原ナス』専用とうたっているが、ほかの食材にも合うと思う」と話す。

 販売は「若草ヒュッテ」「道の駅高岡ビタミン館」「ぽっくる農園」「城の駅佐土原いろは館」(以上宮崎市)、「JA宮崎中央 わちどんが村 式部の里」(国富町)、「ママンマルシェたかなべ」(高鍋町)、「ハーティながやま」各店、「フーデリー」各店、「持永醸造」などで行う。一部店舗では「佐土原ナス」と「佐土原ナスsauce」が同じ売り場に並び、無料のレシピ集を用意する。「やお九州」の通信販売でも「ナス4本とsauceのセット」(1,000円)を用意する。

 価格は、100ミリリットル=540円。

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