宮崎の繁華街・ニシタチで現在、「ニシタチ短歌スタンプラリー」が開催されている。主催は「短歌で歩こう会」。
ニシタチエリアに点在する15首の短歌を集めるスタンプラリー。短歌はQRコードになって店の外壁や街灯などに貼られており、スマートフォンで読み取ると短歌が現れる。「短歌で歩こう会」の久永草太さんは「短歌の裾野を広げたいという思いがきっかけで始まったイベント。宮崎にもっと短歌の文化が広まるとうれしい」と話す。
イベントの短歌は全て、歌人の小島なおさんを宮崎に招いて詠んでもらったもの。小島さんは東京都出身の35歳で、角川短歌賞を史上最年少の18歳で受賞するなど数々の実績を持つ。15首の短歌のうち10首は小島さんが実際の店で感じたこと、5首は街を歩きながら感じたことがテーマになっており、詠んだ場所と同じ所にQRコードが貼られている。久永さんは「元々は5首読んでもらう予定だったが、小島さんがニシタチを気に入ってくれて、15首も詠んでくれた」と話す。
どれか1つのQRコードを読み取ると自動的にスタンプラリーが始まる仕組みになっており、参加申し込みは不要。短歌を5首集めると応募できるプレゼント企画では、抽選で100人に今回の15首をまとめたオリジナル唱歌集を進呈する。その中から10人に2,000円分のニシタチ商品券も贈る。
久永さんは「すでに短歌に親しんでいる方だけでなく、短歌に触れたことのない人にもたくさん参加してほしい。ニシタチにあまり来たことがない人も、今回のスタンプラリーをきっかけに街に足を運んでほしい」と話す。
3月31日まで。