宮崎南高校(宮崎市月見ヶ丘5)で6月16日、「鵬ドリカム講座」が開かれた。
各分野で活躍する同高校卒業生が講師となり、進路や資格をテーマに講演。生徒の職業観や勤労観や学びの意欲を高める目的に、1、2年生を対象に例年実施している。
基調講演では、同校出身の宮崎県副知事の郡司行敏さんが、「変化の時代をいかに生きるか」という演題で講演を行った。郡司さんは「私もバスケットボール部に所属していたが、当時の部活を通して『決して諦めないこと』を学び、困難に直面した時の心の支えとなった。変化の時はチャンスの時。高校生の皆さんには、今を大切にして欲しい」と話した。
各業種の講座では、地方公務員や弁護士、パイロットやアナウンサー等、同校を卒業した29職種の講師が、仕事に就いた経緯や、仕事を通してのやりがいや厳しさ、アドバイス等の内容を講話した。
社会福祉士講座を担当した宮崎県社会福祉協議会主事の津田夏葵さんは、「私も高校時代にこの講座を受講して、将来の職業生活のイメージを持つことができた。講座を受けてから約10年が経った今、講師として生徒の前に立てることができ、とても嬉しい。生徒たちの将来の夢への後押しができれば」と話した。
同講座を担当する教諭の満窪文彦さんは「講座を終えた後のホームルームでは、生徒達が皆、非常にいい表情をしていた。講座では職業のことだけではなく、卒業生自身の人生訓も教えていただくことができる。今回の経験を将来へのイメージに繋げ、今から何をすればいいのかということを考え、自分のやりたいことに向かって、多くのことに挑戦して欲しい。同講座で得た学びが、生徒達のキャリアアップと進路実現に繋がるきっかけになれば」と話す。