都城の「まるた食堂」(都城市吉尾町、TEL 0986-38-1461)が12月13日、オープンして10周年を迎えた。
「スペシャル定食(大人のお子様ランチ)」はオープン当初からのメニュー
店主の丸田和幸さんは福岡のホテル、大牟田のイタリアンで修業後、新店の料理長を任され3年ほど務めた。丸田さんは「料理長を務めた店は『荒尾食堂』という店名で、居酒屋のようでもあり家庭の食卓のようでもありイタリアンも提供できる、たくさんの人に喜ばれる店だった。当時の経験が今の『まるた食堂』の原点。『こんな店を持ちたい』と描いたイメージが今に生きている」と話す。
2008(平成20)年に地元都城に戻ってきた丸田さんは、家業の総菜店「サイドディッシュまるた」を手伝う傍ら「都城トラック市」などさまざまなイベントにも出店するようになる。イベントで徐々にファンを増やし実績を積み、2011(平成23)年12月に同店をオープンした。
定番メニューの中には「スペシャル定食(大人のお子様ランチ)」(1,350円)のように開店当時から提供しているものも残る。丸田さんは「この10年、変えずに残してきたものがある一方で、新しいことにも果敢に挑戦してきた。今まで培ってきた経験、周囲からの協力やアイデアなど全てが財産となっている」と話す。冬の新メニューの「天空牛のビーフストロガノフ」(1,200円)には丸田さんの同級生が霧島山麓で育てる「天空牛」を使う。冬のメニューとして「ミックスグリル定食」(1,400円)や「スンドゥブ」(980円)、「牡蠣(かき)とベーコンのクリームソースパスタ」(1,100円)なども用意。イタリアンの経験も長い丸田さんは「パスタやピザも食べてもらいたい」と話す。
「人はおいしいものを食べると元気になれる。今後も『おいしい』を追求して進化し続けたい。そしてたくさんの人を元気にできれば」と丸田さん。「自分が料理人として多くの人に育ててもらったように、若い料理人の成長も支えていきたい」とも。
営業時間は、11時30分~15時、17時30分~21時。月曜定休。