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都城に「訪問看護ステーション ゼロワン」 内装から業界イメージを刷新

利用を呼びかけるスタッフ

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 「訪問看護ステーション ゼロワン」(都城市松元町、TEL 0986-77-5180)が、オープンから1カ月がたった。

施設内はカフェのような雰囲気を追求

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 同施設は、3つのサービスを提供する複合型事業所。看護師が自宅を訪問し医療のサポートを行う「訪問看護ステーション ゼロワン」、医療的ケアを必要とする重度の障がい者を対象とした短期入所施設「とまり木」、その利用者を対象として、医療保険や介護保険でカバーできない「保険外サービスの提供」も行う。現在は、看護師、理学療法士、介護士などの資格を持つ6人のスタッフが在籍。「病気や障がいがあっても、生き生きと、あなたらしい人生を送るための応援団!」をコンセプトに掲げる。

 「福祉や医療のイメージを変えたい」と、施設の内装やユニフォームにも注力した。元美容室の開放的な間取りを生かしながら、照明や壁紙を温かみのあるものを採用。ユニフォームも、ワッペンをつけたオリジナル仕様とした。入社したスタッフも「利用者の意向を第一に考えて働ける環境がうれしい」と話す。

 同施設は、医療と福祉を併用する独自のスタイルを取る。看護師が主軸となってサービスを提供するため、地域の利用者やその家族に寄り添う新しい事業形態でもある。今年10月に行われた第4回女性起業家ビジネスプランコンテスト「W-ing MIYAZAKI」では最終審査会まで残り、産業振興機構賞を受賞。審査員からは「未来に向けて重要度が増す事業。今後の展開に期待したい」と評価を受けた。

 管理者の尾井貴子さんは「県内で訪問看護ステーションは増えているが、複合的にサポートできる施設は少ない。今までは市外に出ないと受けられなかったサービスが地元で受けてもらえるようになり、問い合わせも増えている。職員のやりがいも大切。利用者も職員もゼロワンに出会って良かった、と言ってもらえる施設を目指していきたい」と話す。

 営業時間は9時~17時。

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