宮崎の「デイリーマーム」(宮崎市花ヶ島町)が製造・販売するごぼうチップス「ゴボチ」が11月11日、10周年を迎えた。合わせて、宮崎ブーゲンビリア空港(宮崎市赤江)に特設ブースが展開されている。
「ゴボチ ナッシーバージョン」、「ゴボチ プレーン醤油味」と新発売された「ゴボチ 日向夏味」を手に持つ和田専務
「平成25年度優良ふるさと食品中央コンクール」の国産農林産品利用部門で、農林水産大臣賞を受賞した同商品。宮崎県は2019年の生産量で全国4位を誇る日本でも有数のゴボウの産地で、ゴボウを使って何か加工品を作れないかと企画したものだったという。
同社専務取締役の和田剛さんは「10年はあっという間だった。『ゴボチ』を開発した当初、当社は弁当屋で毎朝、弁当を作った後に『ゴボチ』を製造していた。いつも製造に追われパンク状態だったが、2年半で『ゴボチ』の製造メーカーとして成長できた。おかげで今では、レストラン経営をしたり、高鍋に複合施設『ママンマルシェTAKANABE』や、イチゴ狩りの観光農園『BERRY FARM』をオープンできた。『ゴボチ』とともに会社が加速していったと感じる」と振り返る。
現在宮崎空港に設置する特設ブースでは「ゴボチ プレーン醤油味」、「ゴボチ ピリ辛味」、「ゴボチ ブラックペッパー味」の3種類をセットにした「ゴボチ10周年セット」(1,000円)も販売。また、10周年に合わせて、宮崎の特産品である日向夏の味を再現した「ゴボチ 日向夏味」も発売開始した。
和田さんは「新型コロナの影響で『ゴボチ』の発送が止まっていたが、ロサンゼルスにも先日、発送を再開した。今ではハワイ、台湾、シンガポールなどでも販売している。最近では、ドレッシングやいちごジャム、ソースなども手掛けていて、これからも宮崎の農産資源を活用した食品を日本全国、世界に発信していきたい」と意気込む。
特設ブースは16日まで。