居酒屋「焼鳥やたがらす」（宮崎市橘通3、TEL 0985-86-6880）が7月4日、オープンした。

「宮崎うなま備長炭」で一本一本丁寧に串を焼く

　居酒屋「しろきじ 若草通店」の跡地にオープンした同店。店主の森永直貴さんは2006（平成18）年、サーフィンをきっかけに三重から宮崎に移住。その後、県内外に複数の飲食店を展開する「白雉」（同市）で働き始め、同社が運営する「しろきじ 若草通店」で約10年間の修業を積んで独立した。

　店名は、神話の中で道案内の鳥として知られる八咫烏（やたがらす）から取った。森永さんは「おいしい食材や焼き鳥をお客さまに案内できたら」と話す。席数は、1階＝カウンター6席、個室6～8席、2階＝テーブル16席。

　メイン料理の焼き鳥には、黒岩土鶏を使う。黒岩土鶏は高鍋町の黒岩牧場で生産する銘柄鶏。森永さんは「肉質がとても良く、脂の甘みもあり、焼き鳥にするにはポテンシャルの高い鶏肉」と話す。焼き鳥に使う油も一頭買い取った黒岩土鶏から取り出しており、炭は日本三大備長炭の一つである美郷町の「宮崎うなま備長炭」を使う。

　12時から営業し、昼飲みができるのが特徴。森永さんは「宮崎には昼から飲める店が少なく、同じく昼から営業していた前店の頃からお客さまにも喜ばれていた」と話す。

　メニューも、昼飲みやゼロ次会などさまざまなニーズに対応するコースを複数用意する。短い時間の飲みに利用しやすい、小鉢なども付いた「4串盛り」（1,200円）と「7串盛り」（1,700円）や、ゆっくり飲みたい人に向け、串から食事までそろった「おまかせコース」（2,500円）もある。追加の串メニューは「ねぎま」「つくね」（以上220円）など。県産野菜を中心とした「ズッキーニ」（170円）、「ミニトマト」（140円）などの野菜串や、レタスに豚バラ肉を巻いた「レタス巻き」（320円）、今の時期には「宮崎産スイートコーンの天ぷら」（500円）など一品メニューもそろえる。アルコールも宮崎焼酎に加え、日本酒やワインなど森永さんが選んだ酒をそろえる。

　森永さんは「本格的な焼き鳥と、お薦めできる日本酒、焼酎、ワインを昼から楽しんでもらえる空間にしていきたい」と話す。「まだまだ未熟な人間なので、周り人の力や応援を受けて、みんなに愛されるような店に育てていきたい」とも。

　営業時間は12時～21時。