宮崎市の弁当屋「ダイナミック弁当」(宮崎市橘通東1、TEL 0985-25-2763)が5月31日、閉店する。
1980(昭和55年)に「グリルダイナミック」の店名でオープンした同店。1997年に弁当事業を始め、レストランの敷地も拡張。現在の店舗形態となった。
メニューは約50種類。創業者の西川重行さんが命名した店名の「ダイナミック」は、メニューのボリュームにも反映されている。一番人気メニューの「チキンサラダ弁当」(550円)は、白米とおかずが弁当の容器からはみ出るほどの量を誇る。
店主の西川里子さんは「昔の人はごはんを腹いっぱい食べるのが当たり前。これまでもごはんをよそう時に計量したことはない」と振り返る。
8%の消費税増税の際も値段を据え置き、近隣で働く会社員などから長年親しまれてきた。「でき立てを提供する」ことにこだわり、注文を受けてから調理していたが、コンビニエンスストアやチェーン展開の弁当店に押され客足が減少していたという。
最盛期にはスタッフも大勢いたが、現在は里子さんと娘の真由美さんで混雑する昼時間を切り盛りしている。
西川さんは「今年で38年目を迎え、これまでを振り返ると苦労もあったが、いい思い出もたくさんあった。あと少し頑張りたい」と話す。
営業時間は11時~14時30分。日曜定休。