提供:宮崎県企業局 制作:ひなた宮崎経済新聞
宮崎県企業局のロゴマーク決定に伴う表彰式が12月19日、企業局庁舎1階県電ホール(宮崎市旭1)で行われました。
宮崎県企業局とは、宮崎県が経営する地方公営企業です。地方公営企業とは、地方公共団体が地域住民の方々の福祉の増進を目的として経営する企業のことで、電気事業やガス事業、水道事業や工業用水道事業などの公的サービスを行っています。現在宮崎県企業局が担っている事業は、ダムを利用して水力発電を行う電気事業、細島工業団地に工業用水を供給する工業用水道事業、一ツ瀬川県民ゴルフ場を運営する地域振興事業の3つです。
企業局の事業の中でも、ダムを利用して水力発電を行う電気事業は県民にとっても重要度の高いもの。企業局が九州電力に売電している電力量は、県内の一般世帯が年間に消費する電力量の約3割に相当します。つまり同局では、電力の供給に貢献するとともに、発電を通じて得た収入で地域貢献を行っているのです。
これからのカーボンニュートラルに向けた社会作りにとっても、この水力発電は欠かせない事業であることはもちろん、企業局の存在は県民の暮らしを支える存在でもあるのです。
河野知事から表彰状を受け取る、最優秀賞を受賞した高城豊さん
企業局では、カーボンニュートラルに向けた役割の高まりを背景に、「もっと県民の方に企業局の存在を知ってほしい」という強い思いから、まず今年7月にキャッチコピー「ひなたの恵みで 新たな未来」を決定しました。このキャッチコピーは企業局職員や企業局で勤めたことがある人の中から募集し、選定。その後、このキャッチコピーをイメージしたロゴマークを公募したところ、全国から544件(うち高校生以下は163件)の応募があり、最優秀賞に東京都八王子市在住でフリーデザイナーの高城豊さん(61)、奨励賞に宮崎県立都城工業高等学校インテリア科2年生の山根綺良々さん(17)の受賞が決定しました。
最優秀賞を受賞し、企業局のロゴマークとして決定したデザイン
企業局経営企画室長の宮田晃尚さんは、「企業局はまだまだ県民の皆さまにその存在を知られていませんし、『企業局って何をするところ?』という声をいただくのも事実です。そんな中、2020年10月には政府からカーボンニュートラル宣言が出され、我々が担う電気事業の役割も社会的に大きな意義を持つようになってきました。そこで、もっと企業局の事を効果的にアピールしていこうという話になりロゴマークを作ることにしました」と今回の経緯について話します。
ロゴマークに込めた思いを語るフリーデザイナーの高城さん
ロゴマークに込めた思いについて高城さんは、「まず真ん中の顔のように見えるのはコンセントのプラグを表していて、またその周りの水滴とセットで水力発電を表現しています。水滴で作られた水の輪が表しているのは、大自然の水の循環と工業用水の有効利用です。下の緑のマークは地域振興事業の一ツ瀬川県民ゴルフ場をイメージしていて、白い丸はゴルフボールを表しています。新たな未来へ向かって元気よく動き出すという思いを表現したく、キャラクター的なイメージでロゴを作成しました」と語りました。
奨励賞の受賞に喜びのコメントを寄せる山根綺良々さん
奨励賞を受賞した山根さんも「宮崎県企業局さんの水力発電を主力とする電気事業をモチーフにしています。また、キャッチコピー『ひなたの恵みで 新たな未来』をイメージさせられるように自然や太陽をモチーフにして制作しました。このような素敵な賞をいただけてすごくうれしかったです、今回の受賞を励みに今後の高校生活をがんばりたいです」とコメントしました。
ロゴマークに期待を寄せる河野知事
当日、表彰式には河野俊嗣宮崎県知事も登壇。河野知事は「表彰を受けられましたお二人には心からお喜び申し上げます。また、今回たくさんの素晴らしい作品を寄せていただきまして心から感謝しております。決定したロゴマークを通して、更に企業局が宮崎県民にとって役割を果たせるようにしっかりと仕事をしていく。その大きなきっかけになったと思います」と、今回のロゴマーク決定に寄せる期待を語りました。
表彰式の様子
また、今回のロゴマーク決定について「我々企業局の3つの事業がとても分かりやすい形で表現されているので、末長く使っていけるロゴマークだと感じています」と宮田さん。
「今後は企業局の名刺にもロゴマークを活用していく予定で、効果的にロゴマークをアピールするために県の関連施設にポスターを掲示していきます。また、水力発電の電気事業には地元の方々のご理解が必要です。ロゴマークとともに企業局の事をより多くの皆さまに知ってもらい、ご理解とご協力を得ながら事業を進めていきたいと思っています。これからは、『企業局って何をやっているところですか?』という質問にこのロゴマークを見せながら分かりやすく説明できると思います」と意気込みを語りました。