リリース発行企業:株式会社ネオツグ
事業承継の背景と課題
日本全体で中小企業の事業承継問題が深刻化しています。特に人口5万人以下の自治体では、後継者となる人材の不足が顕著で、親族に引き継がれないまま廃業に追い込まれてしまう会社も少なくありません。地元の商店や飲食店が姿を消すことは、地域経済への打撃だけでなく、住民の暮らしやコミュニティの活力低下にも直結します。こうした背景から、地方での新たな承継モデルを模索する動きが各地で始まっています。
日南市の油津(あぶらつ)商店街
崎村商店の承継と成長
宮崎県日南市にある「崎村商店」は、地域に根ざした小さなお弁当屋さんです。2024年11月、事業承継マッチング「ネオツグ」を通じて第三者承継を実現し、新たなオーナーのもとで再スタートを切りました。承継前の2024年10月と比較して、承継後わずか4カ月で以下のような著しい成長を遂げています。
- 売上(月商):約20万円(2024年10月) → 53万円(2025年2月)〔4ヶ月で約265%の成長〕
- 1日あたりのお弁当製造数:15食 → 70食
- 従業員数:2名 → 6名
- 卸先への納品日数:週3日 → 週6日
わずかな4ヶ月で売上・雇用ともに大幅な伸びを示し、地域に欠かせない店舗へと急成長を遂げています。
崎村商店の外観(宮崎県日南市)。長年地域に親しまれてきたお弁当店は、第三者承継によって新たな活気を取り戻した。
事業拡大の成功要因
崎村商店がこれほどの成果を上げた背景として「承継後も地元に根差した運営方針」を貫き、「昔からのお客さまや地域住民との信頼関係を維持・強化したこと」が大きな要因となります。
また、新体制のもとで新たな配達先開拓や個人宅へのお伺いを強化したことで需要拡大に繋がりました。さらに、新規顧客開拓にあわせた新メニュー開発によって需要に合わせた商品をつくり、販売することで知名度向上と販路拡大を図ったことも、成長を後押しした要因と言えます。
通常のお弁当だと「量が多い」という要望に応え、コンパクトサイズのおにぎり弁当を新メニューとして開発。
前オーナー&スタッフの声
崎村商店 スタッフ(承継前から在籍):
「承継前は自分たちのペースで料理していたがスタッフが増え、納品先が増えたおかげでのんびり仕事では追い付かず毎日がバタバタで忙しいけど、美味しかった、毎日メニューが変わるからありがたいなど多くの声が聞けて張りがでてみんなで頑張ってます!メニューを毎日考えるので頭も休まりません(笑)」
容子さん(前オーナー):
「スタッフ3名と自分でやれる範囲で出来合いものは使わない手作り惣菜・弁当にこだわりを持ち運営してきましたが、11月以降一気に様変わりしてびっくりの連続です!自分達がつくる惣菜・弁当を楽しみに待ってくれている人がこんなにもいるのかと感じています。また、私自身が配達に行かなくてもよくなり、料理に注力できることも楽しく、身体が楽になり助かってます。」
今後の展開について:宮谷代表より
今回の崎村商店の成功事例を受け、ネオツグでは地方における第三者承継モデルのさらなる普及に取り組んでいきます。
本事例をモデルケースとして他地域への横展開を図り、後継者不足に悩む事業者と、地方で新たな挑戦をしたい人材とのマッチング支援を強化する方針です。
今後、全国の自治体に向けた第三者承継を活用した地域活性化の動きを広げていきたいと思います。
サービスサイトはこちらから
株式会社ネオツグ
URL:https://neotsugu.jp/
業種:サービス業
本社所在地:宮崎県日南市大堂津 1-10-5
電話番号:070-6410-2106
代表者名:宮谷 努
上場:未上場
資本金:200万円
設立:2024年11月