
イベント「語り部から学ぶ防災」が3月8日、宮崎県防災庁舎4階(宮崎市橘通東1)の防42号室で開催される。主催は国際協力機構JICAデスク宮崎。
同イベントのチラシ。演題「私が体験した東日本大震災-知らないことは怖いこと-」
同イベントを企画したのは、五ヶ瀬町出身でJICAデスク宮崎の西村真由美さん。これまで国際NGO・JEN(ジェン)のスタッフや個人として、ハイチ、新潟、東北、熊本などの被災者をサポートしてきた。今回は「南海トラフ巨大地震が起こり、津波が来ることを前提に、命を守る行動に備えてほしい」との思いから開催。東北で震災を伝承する会「3.11メモリアルネットワーク」を通して、宮崎に初めて東日本大震災の語り部である佐藤麻紀さんを招く。
当日の演題は「私が体験した東日本大震災-知らないことは怖いこと-」。津波が迫る中、家族とバラバラの場所にいた佐藤さんの震災当日の行動と、津波により家族を亡くした体験談を動画と併せて60分、その後30分を質疑応答に当てる。西村さんは、防災について知ってほしいことの一つに「平時のうちに、逃げる場所を家族で共有しておけば探すためのリスクが減ること」を挙げる。
「日本でも海外でも被災経験者には教訓があり、学ぶことが被災体験をしていない宮崎県民の役に立つと思う。知見や経験を学び合うことでパートナーシップを結んでいけるようになれば。ぜひ足を運んでほしい」と話す。
開催時間は10時30分~12時。定員50人。参加無料。要事前申し込み。