宮崎県日南市の飫肥（おび）地区に4月24日、飫肥藩の藩主を務めた伊東氏に縁のある武家屋敷を活用したカフェ・レストラン「武家屋敷 伊東邸」（日南市飫肥8、TEL 0987-55-8010）がオープンした。

武家屋敷特有の重厚感に加え、開放感のある造りとなっている店内

　江戸時代の城下町の街並みが残る同地区は県内有数の観光地として知られ、毎年30万人弱の観光客が訪れる。近年は同地区の空き家問題解決のため、武家屋敷を高級宿泊施設として活用するなどの取り組みを行っている。

　同店は長い間手付かずだった「旧伊東邸」を一度解体し、使える建材を活用してフルリノベーションし、オープン。ランチメニューは「まぐろ丼まぶし」（1,620円）や「チキン南蛮御膳」（1,200円）など。「雲隠れおしるこ」（680円）などのカフェメニューも用意する。

　店主の本田清大さんは「飫肥の中心地にもかかわらず、長らく放置されていた物件だったので、うまく活用できないかと考えていた。観光客の方にとって飫肥を訪れた際の新しい目的地になれば嬉しい。かまどで炊いたお米をぜひ楽しんでほしい」と話す。

　営業時間は9時～17時（朝食営業＝9時～11時、ランチ営業＝11時～14時）。火曜定休（祝日及びクルーズ船寄港日は翌日が休み）。