宮崎市若草通りの「たこ焼き どんげや」(宮崎市橘通東3、TEL0985-23-2503)が1月16日、「どんげやオリジナル たこやき粉」と専用シェイカー「たこやきマゼスター」を発売した。
専用シェイカー「たこやきマゼスター」の使用イメージ(画像提供:どんげや)
店主の石川良さんは大阪府大阪市出身で、約24年前、趣味のサーフィンをきっかけに宮崎へ移った。移住後は宮崎市の繁華街であるニシタチのたこ焼き店で店長を務めながら修業を積み、2007(平成19)年に同店をオープン。石川さんは「小さい頃からたこ焼き文化で育ち、私にも『ここのたこ焼きが世界一や』という思い出の店がある。たこ焼きはどこで、誰と、いつ食べたか、思い出になる食べ物であり、対話が生まれる立派なコミュニケーションツール。この店がみんなの人生の思い出のワンシーンになってほしいと思いながら、日々たこ焼きを作っている」と話す。
同店のたこ焼きは特に生地に力を入れており鶏ガラや、野菜、果物を良質な水で煮出して取っただしと、調合したオリジナル粉にブレンドした小麦粉で作る。今回開発をした「どんげやオリジナル たこやき粉」は、同店のたこ焼きの味を家庭で再現できるようにしたもの。石川さんは「お客さまからは、以前から『どんげやの味を自宅でのたこパ(たこ焼きパーティ)で再現したい』という声をいただいていた。こうした要望に加え、新型コロナウイルスの影響で家での時間が増える中で、もっと自由にたこパを楽しんでほしいと思った」と商品開発の経緯を話す。
今回発売するたこ焼き粉は、シェイカーを使うことで約25個分のたこ焼きを手軽に作ることができる。「たこパは家族や友だち、仲間との団らんの場になる絶好のイベント。しかし、スーパーで売られているたこ焼き粉は粉が余ってしまったり、洗い物が多かったりと面倒くささを感じる人も多いはず。今回発売する粉で作れる分量は、2人といった少人数でもちょうど食べ切れるサイズで、作り方も材料を入れてシェイカーを振るだけと簡単。たこパへの心理的ハードルをとにかく下げたかった」と石川さん。
今回発売したたこ焼き粉やシェイカーを使って、「一人でも多くの人に『小さなたこ焼き屋』になってほしい」と、石川さんは話す。「きっとまたそこで一つ、たこ焼きと一緒に大切な思い出ができると思う。これらの商品が、たこ焼きを一つの文化として、宮崎だけでなく、世界中の人に親しんでもらうきっかけになればうれしい」とも。
価格は「どんげやオリジナル たこやき粉」が400円(2個セット=750円)、「たこやきマゼスター」が1,000円、「どんげやオリジナル たこやき粉」2個と「たこやきマゼスター」1個のセットが1,750円(以上税別)。販売は同店のウェブサイトと店頭で行う。
通常の営業時間は17時~翌1時(金曜・土曜は翌2時、日曜・祝日は24時まで)。現在の営業時間は12時~22時(立ち飲みスペースは20時まで)。