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宮崎・青島で宮崎牛を使った「すき焼きまん」 横浜中華街からの移住者が伝承

宮崎牛すき焼きまん

宮崎牛すき焼きまん

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 青島の精肉加工店「青島食肉食鳥」(宮崎市青島6、TEL 0985-65-0175)が12月10日、中華まんじゅう「金豚」シリーズの製造販売を始めた。

機械を使わないことで熱の発生を抑え、生地の味わいを守る

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 現在のラインナップは宮崎牛を使った「すき焼きまん」(400円)、県産豚の「豚まん」、「黒胡麻あんまん」(以上300円)の3種類。これらに加え炭焼き鶏を使ったカレー風味の鶏まんの開発を進めている。

 技術指導を行う台湾出身の頼進文さんは、6年前に青島へ移住。以前は横浜中華街で35年前に香港飲茶と海鮮の店を開き、最終的には工場を入れて8店舗を経営していた。料理も香港から呼んだ料理人にただ任せるのではなく、本人自ら中華まんじゅうの新境地を切り開くべく東南アジアを飛び歩きあまり知られていない各地のまんじゅう文化を研究。

 その成果の一つが、せいろを使わず電子レンジでもおいしく食べられる「金豚」シリーズだった。家庭で気軽に温められる「金豚」は当時マスコミにも注目され話題になったが、すでに宮崎青島への移住計画が進んでいた頼さんとしてはやむなくその製造販売を終了することになったという。そんな頼さんの「自分の持つノウハウや技術を地元青島の発展に生かしたい」という思いと自らで青島名物を作りたいと考えていた「青島食肉食鳥」の渡辺二郎社長との出会いが、今回の「金豚」復活につながった。

 頼さんは「もちろん、宮崎ならではの食材の強みを活かす形で『金豚』を進化させている。肉も野菜も宮崎はおいしいのでそれらにこだわるのは当然、牛については宮崎の甘い、地元のカネナしょうゆを使い、その特性を活かしてすき焼きまんを開発した」と話す。

 現在は店頭売りだけだが、追って「青島食肉食鳥」のホームページでの通販も開始する。年末には青島神社でせいろ蒸しの屋台を出し、神社オリジナルの焼印つきの「金豚」を売り出す予定。

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