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ミセスジャパンに宮崎から60代の川村君子さん出場 病や夫の死克服し挑戦

(左から)プロデユーサーの大工蘭子さんと、川村君子さん

(左から)プロデユーサーの大工蘭子さんと、川村君子さん

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 宮崎市在住の川村君子さんが11月14日に、ミセスジャパン福岡大会のクラシックミセス部門に66歳で出場する。

ビューティー魔女コンテストグランプリの川村さん

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 川村さんは、10代の頃からモデルを志望し、アルバイトでステージイベント出演などを経験。結婚を機にモデルの仕事から離れ、家事や育児に追われる日々が続く中、2人目の子どもを妊娠した時に子宮がんが見つかり、出産後に摘出手術をして健康を取り戻した。しかし川村さんが49歳の時、夫が潰瘍性大腸炎で死去。川村さんは「婦人服販売の店長として働きながら、子どもを大学まで出した。それからやっと自分のことができると鏡を見ると丸々と太っている自分の姿にショックを受け、ダイエットを決意した」と話す。

 その後、野菜中心の食事に変え、ストレッチを続け、2年で10キロの減量に成功した川村さん。2013(平成25)年には、宮崎で開催された「ビューティー魔女コンテスト」でグランプリを受賞し、現在は「美姿勢・スタイル矯正インストラクター」とモデルの仕事に励んでいる。

 今年で5年目を迎える「ミセスジャパン」は、25歳以上で結婚している、または結婚歴のある女性や、シングルマザーがエントリーできる大会。今年の地方大会は、全国12カ所で開催予定。川村さんが出場するクラシックミセス部門は、46歳以上がエントリーできる。川村さんは「大会に応募するようになったきっかけは、家族の支えもあってがんを克服し、この年齢で活躍できる場所が欲しくて挑戦するようになった。福岡大会でグランプリを取ると日本大会に出場できるので可能性を広げたい」と話す。

 福岡大会と宮崎大会を主催する、宮崎出身の大工蘭子さんは、2018(平成30)年に大阪大会に出場後、日本代表となり世界大会まで経験した。大工さんは「コンテストは自分との戦いなので、出場者とは同志のような間柄になることができ、出場することで得られるものは多い。ただし、本番はコンテストが終わった後。コンテストを通してこれからどう生きていくかを考えることが重要で、出場者の中には『自分が社会に貢献できることは何か』と考える人もいる」と話す。

 「以前は、九州大会は設けられておらず、素晴らしい体験ができるきっかけを地元宮崎の女性にも届けたいと思い、去年から宮崎県都城市でも開催している。今年はコロナの影響もあり移動制限のため福岡でも開催する。『私なんて……』と思っている人にこそ応募してほしい」とも。

 同大会では25~45歳が出場できるヤングミセス部門と、46歳以上が出場できるクラシックミセス部門がある。現在出場者をウェブ上で募集しており、応募締切は福岡大会が10月15日、宮崎大会が11月15日。審査を通過したファイナリストは、11月14日開催予定の福岡大会、または12月13日開催予定の宮崎大会へ出場できる。参加費は1万6,500円。

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