「特上 うなり寿司 Kamata」(宮崎市川原町5、TEL 080-3993-0756)が7月21日、オープン後はじめて「土用の丑(うし)の日」を迎えた。
ウナギの頭からだしをとった特製タレの中で3時間煮込まれるウナギ
1月26日にオープンした同店は、ウナギと稲荷すしを組み合わせた「うなりずし」の専門店。オープン後初めて迎えた「土用の丑の日」の7月21日、予約注文分220折りに加え店舗と百貨店「山形屋」での販売分を店主の荒川高臣さんが1人で調理した。
「50歳を前にして宮崎の特産品で、人の記憶に残る『宮崎のお土産品』を作りたいと思った」という荒川さん。日本料理の知識とすし職人としての経験を生かし、宮崎県が生産量全国3位のウナギと手土産にしても喜ばれる稲荷すしを組み合わせた「うなりずし」を考案した。荒川さんは「ウナギ入りの稲荷すしを作っているのは、九州でも当店だけではないかと」と話す。
販売しているのは、持ち帰り用「特上うなりずし」の6貫折り箱(2,300円)と8貫折り箱(3,000円)の2種類(時期によって価格の変動あり)。ウナギは佐土原産、米はえびの産を使う。白焼きにしたうなぎを特製のタレで3時間煮込み、火を止めた後も2時間漬け置く。荒川さんは「蒸す工程がない宮崎のうなぎは、冷めると固くなる。冷めても柔らかいうなぎを作れないかと1年かけて試行錯誤し、アナゴ料理をヒントにウナギを煮るという調理法を思いついた。ウナギを煮たタレで油揚げを煮ることで、ウナギと油揚げの味なじみもよくなる」と味の秘けつを話す。
「お土産品は、冷めてもおいしく、手間なく食べられることが大切だと考えている。当店のうなりずしは温めたりせず、そのまま食べてほしい」とも。
営業時間は10時~18時30分。日曜定休。