「ニシタチナイトマップ」が本年度版からデザインを大幅に刷新し、「ニシタチ夜な夜なMAP」へと名称を改めて今年2月から配布している。
「ちょうちんの夜街」を意識したデザインとなる「ニシタチ夜な夜なMAP」
ニシタチは、多種多様の飲食店が集う宮崎市最大の繁華街。西橘通りを中心に中央通り、恵比寿通り、高松通り、西銀座通りまでを含み店舗数は1200軒に上る。新型コロナウイルスの影響で、4月末時点でニシタチの8割が自粛休業をしている。ニシタチまちづくり協同組合理事長の齊藤友亮さんは「影響が5月まで続けば、店舗数は半減するのではないか」と厳しい予想をしている。
同マップは2005(平成17)年から同組合が発行してきたが、組合メンバーの世代交代が進む中、若い世代の声を反映する必要性を感じマップデザインと名称の刷新に踏み切った。デザインは、宮崎市在住のグラフィックデザイナーのマエバラトモヒコさんに依頼。齊藤さんは「ニシタチが持つ昭和のレトロ感を表現するキーアイテムがちょうちん。『ちょうちんの夜街』を印象付ける目的でマップ内のデザインに採用した」と話す。
ニシタチでは通りを盛り上げようと一年を通してちょうちんをともしている。パンフレットにもちょうちんのモチーフに使い、県外からの観光客が背広の内ポケットに入れて持ち歩けるよう冊子型に変更した。ニシタチの年間行事や宮崎市の観光スポット紹介も盛り込んでいる。
齊藤さんは「ニシタチの街が直面している問題は、国や行政の力を借りねば解決は難しい。だが暗い方ばかりに目を向けず、コロナウイルスの収束後、再びニシタチに人が戻ってきたとき夜空に明るく輝くちょうちんを見上げてほしいと思い準備を進めている」と前向きに話す。
主な配布場所は駅、空港、宿泊施設や観光協会など。問い合わせはニシタチまちづくり協同組合(TEL 0985-60-3505)まで。