クラウドファンディング事業を手掛けるCAMPFIRE(東京都渋谷区)が、地域に特化したクラウドファンディングサービス「FAAVO」の事業をサーチフィールド(品川区)から譲り受けた。宮崎市の若草通商店街で4月3日、記者会見が開かれた。
記者会見が開かれた若草通り。入り口の看板の落書きを消すプロジェクトを齋藤さん自らが起ち上げ達成させたことも
両社は事業譲受について基本合意し、CAMPFIREが運営する「CAMPFIRE×LOCAL」と「FAAVO」の2つのサービスを統合し、5月、「FAAVO by CAMPFIRE」を立ち上げる。両サービスを合わせた取引額は56億円、1万3000プロジェクト、パートナー数は約360と国内最大規模となる。
CAMPFIREは数あるクラウドファンディングの国内における草分け的存在として知られ、FAAVOも地域に特化したクラウドファンディングとして利用者を増やしている。中でも宮崎エリア版である「FAAVO宮崎」は昨年、市内にサテライトオフィスも開設。2017年の年間資金調達額は3,000万円を突破し、同サービスから誕生したプロジェクトが地域活性化に貢献しているケースも少なくない。
記者会見当日、CAMPFIREの家入一真社長が同サービス立ち上げの経緯や事業内容について説明。家入社長は「FAAVOがスタートした時は正直やられたと思った。今回の件では、まず齋藤さんと話がしてみたいと思い、自分から連絡したのがきっかけ。思いを一緒にできる方たちとやりたくなった」と話す。
FAAVO事業責任者の齋藤隆太さんも「今まで通りやるのがまず重要。小さなプロジェクトを大量に進めて、流通額をどれだけ増やせるかにチャレンジしていきたい」と意気込みを見せた。
2020年には、全国連携パートナー数1000、「FAAVO by CAMPFIRE」と、ふるさと納税サイト「エフバイジー」での年間流通額65億円を目標に掲げる。